オルトケイ酸テトラエチル
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オルトケイ酸テトラエチル(オルトケイさんテトラエチル)は、化学式がテンプレート:Chemである化合物であり、英語名のTetraethyl orthosilicateを略して、TEOS(テオス)とも呼ばれる。IUPAC名は、テトラエトキシシラン (テンプレート:Lang-en-short) である。この分子は中心のテンプレート:Chemイオン(オルトケイ酸イオン)にエチル基が4つついた構造をしている。溶液中のイオンとしてはオルトケイ酸イオンは存在せず、TEOSはオルトケイ酸(Si(OH)4)のエチルエステルであるとも解釈できる。消防法による第4類危険物 第2石油類に該当する[1]。
TEOSは正四面体構造をとる。類縁体が数多く存在するが、たいていは四塩化ケイ素のアルコールによる加溶媒分解により合成される。
利用
TEOSは主に、シリコーン樹脂の架橋剤として用いられている。また、カーペットなどのコート剤として用いられるほか、エアロゲルを作るのにも使われる。これらの用途は、Si-OR結合の反応性を利用している[2]。
その他の反応
二酸化ケイ素とエタノールが反応しても、TEOSが生ずる[3]。 また、TEOSは簡単に二酸化ケイ素へと変化させることができるが、この反応は水の付加によって起こる。
この加水分解反応はゾルゲル法の一例でもあり、エタノールが副生成物である。この反応は、鉱物のようにSi-O-Si結合を持った固体へとTEOS分子が変化し、沈殿する形で進んでいく。反応速度は、触媒として働く酸や塩基の存在によって大きく変化する。
600℃以上の高温下では、TEOSはジエチルエーテルを生成して二酸化ケイ素へと変化する[4][5]。
出典・参考文献
- ↑ 法規情報 (東京化成工業株式会社)
- ↑ Lutz Rösch, Peter John, Rudolf Reitmeier "Silicon Compounds, Organic" Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, 2002, Wiley-VCH, Weinheim. テンプレート:DOI. Article Online Posting Date: June 15, 2000
- ↑ 化学大辞典編集委員会 編集 『化学大辞典 (縮刷版) 9』 p.654(左下部) 共立出版 1964年3月15日発行 ISBN 4-320-04023-6
- ↑ テンプレート:Cite journal
- ↑ テンプレート:Cite web