サラスの方法

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サラスの方法: 左三列の行列式は、赤線で結んだ斜め三項の積の和から青線で結んだ逆斜め三項の積の和を引いたものになる。

線型代数学におけるテンプレート:読み仮名テンプレート:Math 行列行列式を算出するための計算方法である。フランスの数学者ピエール・フレデリック・サラスに由来する[1]

方法

テンプレート:Math 行列 M=(a11a12a13a21a22a23a31a32a33) の行列式は以下の方法で計算できる:

まず、左の二列を第三列の右側に書き写す(各行に5列が並ぶことになる)。そして、左上から右下へ向かう対角線(実線)にそった項の積は加え、左下から右上へ向かう対角線(破線)にそった項の積を引く。そうして det(M)=|a11a12a13a21a22a23a31a32a33|=a11a22a33+a12a23a31+a13a21a32a31a22a13a32a23a11a33a21a12 を得る[1][2]
縦に並べてもよい

同様に対角線に沿って足したり引いたりする方法で テンプレート:Math 行列の場合にも det(M)=|a11a12a21a22|=a11a22a21a12 と計算できる[1]

何れもライプニッツの明示公式の特別の場合になっているが、より大きなサイズの行列の行列式を計算する場合にはこの算法は通用しない。サラスの方法は テンプレート:Math 行列の余因子展開から導出することもできる[1]

サラスの方法をイメージするときには、行列の左と右を繋いで円筒状に丸めたうえで対角線上を辿ると思ってもよい。

参考文献

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 テンプレート:Cite book
  2. Paul Cohn: Elements of Linear Algebra. CRC Press, 1994, テンプレート:ISBN2, p. 69

外部リンク

テンプレート:Linear algebra