ナーゲル点

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三角形(黒)とナーゲル点(N で示された青い点)橙色の円は傍接円
ナーゲル点 N を通るフールマン円垂心 H と当該円の直径を構成する。

幾何学におけるナーゲル点(ナーゲルてん、Nagel Point)は、任意の三角形に対し一意的に決定される点の名称である。

三角形 ABC において、BC と傍接円の接点を TA とする。同様に TB, TC を定義したとき、ATA, BTB, CTC の3直線が交わる点がナーゲル点である。名称は1836年にこの点について言及したドイツのクリスティアン・ハインリヒ・フォン・ナーゲルに由来している。

A と TA は三角形の周を等分する。このことからナーゲル点は "bisected perimeter point" とも呼ばれる。同じ理由から ATA などをテンプレート:仮リンクと呼ぶ。

他の点との関係

ナーゲル点は重心内心と同一直線上にある。この線をナーゲル線と呼ぶ。三角形の内心は中点三角形のナーゲル点となる。

ジェルゴンヌ点等長共役の関係にある。

座標

1913年ゲラトゥリはナーゲル点の三線座標が以下の式で表されることを示した。

csc2(A/2):csc2(B/2):csc2(C/2)

三辺の長さを a = |BC|, b = |CA|, c = |AB| とすると、以下の式で表すことができる。

b+caa:c+abb:a+bcc.

重心座標では以下の式となる。

(b+ca):(c+ab):(a+bc)

関連項目

参考文献

外部リンク

fr:Cercles inscrit et exinscrits d'un triangle#Point de Nagel