フールマン円


ユークリッド幾何学において、フールマン円(ふーるまんえん、テンプレート:Lang-en)は、ドイツの数学者、ヴィルヘルム・フールマンにちなんで名づけられた、ナーゲル点 と垂心 を直径の両端とする円である。またフールマン三角形の外接円でもある[1]。フールマン円の中心は「Encyclopedia of Triangle Centers」においてX(355)として登録されている[2]。
任意の三角形について、その辺長をそれぞれ a,b,c、内角をそれぞれ A,B,C、半周長をs、外接円の半径をR、内接円の半径をrとすると、フールマン円の半径 は
である。これはオイラーの定理により、外心と内心の距離と等しい。
また、垂心でないほうの、各頂垂線とフールマン円との交点について、同一頂垂線上に在る各頂点との距離が内接円の直径と等しくなる。
一般化
テンプレート:Mathについて、その辺上にない点テンプレート:Mathの擬調和三角形をテンプレート:Mathとする。また、テンプレート:Mvarをそれぞれテンプレート:Mvarで鏡映した点をテンプレート:Mvarとする。テンプレート:Mvar([[フールマン三角形#一般化|テンプレート:Mathフールマン三角形]])の外接円をテンプレート:Mathのヘギー円(テンプレート:Math-Hagge circle)またはテンプレート:Mathのフールマン円(テンプレート:Math-Fuhrmann circle)と言う[4][5][6][7][8][9]。名称はカール・ヘギーに由来する[10]。テンプレート:Mathが内心のとき、ヘギー円はフールマン円となる。フールマン円と同様、ヘギー円は以下の性質を満たす[11]。
- ヘギー円は垂心を通る(First Hagge theorem[12])。
- テンプレート:Mathの等角共役点テンプレート:Mathとテンプレート:Mathのヘギー円の中心の中点は、九点円の中心である。
- ヘギー円の半径はテンプレート:Mathと外心の距離に等しい。
- 垂心のヘギー円に対する対蹠点、重心、テンプレート:Mathは共線である。
Christopher J Bradleyは対垂三角形を用いたヘギー円の一般化を発表している[12]。
2020年、Vu Thanh Tungはさらなる一般化を示した[13]。
点テンプレート:Mvarに対して、テンプレート:Mvarの交点をテンプレート:Math、円テンプレート:Mvarと直線テンプレート:Mvarのテンプレート:Mvarでない方の交点をテンプレート:Math、直線テンプレート:Mathと円テンプレート:Mvarのテンプレート:Mathでない方の交点をテンプレート:Mathとする。同様にテンプレート:Mathも定義したとき、テンプレート:Mathは共円である。この円をVu Circleという。テンプレート:Mvarを垂心とすれば、ヘギー円となる。
注釈
- ↑ Roger A. Johnson: Advanced Euclidean Geometry. Dover 2007, テンプレート:ISBN2, pp. 228–229, 300 (originally published 1929 with Houghton Mifflin Company (Boston) as Modern Geometry).
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite journal
- ↑ テンプレート:Cite journal
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 12.0 12.1 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
参考文献
- J. A. Scott: An Eight-Point Circle. In: The Mathematical Gazette, Volume 86, No. 506 (Jul., 2002), pp. 326–328 (JSTOR)