ベルグマン計量

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ベルグマン計量 (ベルグマンけいりょう、Bergman metric) は、微分幾何学において、ある種の複素多様体上に定義できるエルミート計量である。ベルグマン核から導かれるのでそのように呼ばれる。名称はテンプレート:仮リンク (Stefan Bergman) にちなむ。

定義

Gn を領域とし、K(z,w)G 上のベルグマン核とする。接束 Tzn 上のエルミート計量を、zG に対し

gij(z):=2ziz¯jlogK(z,z)

と定義する。すると接ベクトル ξTzn の長さは

|ξ|B,z:=i,j=1ngij(z)ξiξ¯j

によって与えられる。この計量が G 上のベルグマン計量と呼ばれる。

区分C1 曲線 γ:[0,1]n の長さは

(γ)=01|γt(t)|B,γ(t)dt

と計算される。すると2点 p, qG の距離 dG(p,q)

dG(p,q):=inf{(γ) all piecewise C1 curves γ such that γ(0)=p and γ(1)=q}

と定義される。距離 dGベルグマン距離と呼ばれる。

G が有界領域であればベルグマン計量は実は各点において正定値行列である。より重要なことには、距離 dGG から別の領域 G′ への双正則写像のもとで不変である。つまり、f: GG′ が双正則であれば、dG(p,q)=dG(f(p),f(q)) が成り立つ。

参考文献

  • Steven G. Krantz. Function Theory of Several Complex Variables, AMS Chelsea Publishing, Providence, Rhode Island, 1992.

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