マクローリンの不等式
ナビゲーションに移動
検索に移動
マクローリンの不等式(マクローリンのふとうしき、英: Maclaurin's inequality)は 、テンプレート:仮リンクを改良した不等式。マクローリンの名をとって命名された。
定義
テンプレート:Math2 を正の実数とし、テンプレート:Math2 に対して平均 テンプレート:Mvar を次で定義する:
分子は、テンプレート:Mvar個の変数 テンプレート:Math2 を用いて作られる テンプレート:Mvar次の基本対称式である。つまり変数 テンプレート:Math2 の指数の合計が テンプレート:Mvar であり、変数が添字の昇順に並ぶようなものである。一方、分母は二項係数 で、各 テンプレート:Mvar に対する分子の基本対称式の項数を表す。
マクローリンの不等式はこの テンプレート:Mvar に関するもので、以下の不等式で与えられる:
等号が成立するのは、全ての テンプレート:Mvar が等しいときで、しかもその時に限る。
例
テンプレート:Math2 のときには、マクローリンの不等式は2変数に対する相加相乗平均の不等式になる。 マクローリンの不等式が具体的にどのような不等式を与えるかが分かりやすい例として、テンプレート:Math2 の場合を挙げる:
マクローリンの不等式は、ニュートンの不等式を用いて証明することができる。