ランプ関数

提供: testwiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
ランプ関数のグラフ

ランプ関数テンプレート:Lang-en-short)とは、一変数の実関数であり、独立変数とその絶対値の平均として容易に求められる。区分線形関数

この関数は工学において(DSPの理論など)応用を持つ。"ramp function"の名は、グラフの形状が傾斜路テンプレート:Lang-en-short)に似ていることに由来する。

定義

ランプ関数 テンプレート:Math には幾つかの同値な定義が存在する。

解析的性質

非負性

ランプ関数は定義域全体で非負となる。

x𝐑:R(x)0

そのため、関数の値はその絶対値に等しい。

|R(x)|=R(x)

導関数

ランプ関数の導関数はヘビサイド関数に等しい。

R(x)=H(x) if x0

二階導関数

ランプ関数は次の微分方程式を満たす。但し テンプレート:Mathディラックのデルタ関数である。

d2dx2R(xx0)=δ(xx0)

これは、テンプレート:Math が二階微分作用素のグリーン関数であることを意味する。これにより、可積分な二階導関数 テンプレート:Math を持つ任意の関数 テンプレート:Math は、テンプレート:Math のとき次の方程式を満たす。

f(x)=f(a)+(xa)f(a)+abR(xs)f(s)ds

フーリエ変換

ランプ関数のフーリエ変換は次の通りとなる。

{R(x)}(f) = R(x)e2πifxdx = iδ(f)4π14π2f2

ここで テンプレート:Mathディラックのデルタ関数(式中では導関数が使用されていることに注意)。

ラプラス変換

ランプ関数の片側ラプラス変換は次の通りとなる。

{R(x)}(s)=0esxR(x)dx=1s2.

代数的性質

冪等性

ランプ関数の任意の反復合成はランプ関数に等しい。[2]

R(R(x))=R(x)

脚注

テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:MathWorld

  1. これは テンプレート:Math が次のように定義できることによる。
    max(a,b)=a+b+|ab|2
    これを最大値関数による定義 テンプレート:Math に代入すればよい。
  2. 次の証明には非負性が用いられている。
    R(R(x)):=R(x)+|R(x)|2=R(x)+R(x)2=R(x)