五フッ化ヒ素

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テンプレート:Chembox 五フッ化ヒ素(ごフッかヒそ、テンプレート:Lang-en-short)は化学式AsF5で表される無機化合物ヒ素フッ化物であり、ヒ素の酸化数は5。

合成

ヒ素とフッ素との直接反応[1]および三フッ化ヒ素にフッ素を加えて生成する。

2As +5FA22AsFA5
AsFA3 +FA2AsFA5

または、三塩化ヒ素フッ化水素塩素を加えて生成することもできる[2]

AsClA3 +5HF +ClA2AsFA5 +5HCl

性質

無色の気体であり、分子構造三方両錐形である[1]。 固体の状態では、ヒ素とフッ素の間の結合距離は軸方向で171.9pm、赤道方向で166.8 pmとなっている[1]

反応

強力な電子受容体であり、四フッ化硫黄との反応によりイオン結合型錯体を形成する[3]

AsFA5 +SFA4SFA3A+ +AsFA6A

安全性

日本の毒物及び劇物取締法では毒物に該当し、発癌性に対する刺激性がある[4]。販売には第一種高圧ガス販売主任者の資格が必要となる。

脚注

テンプレート:Reflist

テンプレート:ヒ素の化合物 テンプレート:Chem-stub

  1. 1.0 1.1 1.2 テンプレート:Greenwood&Earnshaw
  2. 五フッ化リン及び五フッ化ヒ素の製法 特開平10-53406 (j-platpat)
  3. フッ化水素中における、固体または溶液の四フッ化硫黄と三フッ化ホウ素、五フッ化リン、五フッ化ヒ素、五フッ化アンチモンの構造の調査結果 M. Azeem, M. Brownstein, and R. J. Gillespie Can. J. Chem. 47(22): 4159–4167 (1969), テンプレート:Doi
  4. 安全衛生情報センター