実数値関数
テンプレート:出典の明記 実数値関数(じっすうちかんすう、テンプレート:Lang-en-short)とは、値として実数を与える関数をいう。つまり、定義域のそれぞれの元に対し実数を割り当てる関数のことである。特に、定義域も実数の部分集合であるもの、すなわち実変数の実数値関数を実関数(じつかんすう、テンプレート:Lang-en-short)というテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn。
多くの重要な関数空間が、いくつかの実数値関数からなるものとして定義されている。
テンプレート:Anchors一般の実数値関数
テンプレート:Mvar を任意の集合とする。テンプレート:Math を テンプレート:Mvar から テンプレート:Math への関数全体の集合で表すものとする。テンプレート:Math は可換体であるので、テンプレート:Math はベクトル空間であり、実数上の結合多元環は、以下のように定義できる。
- ベクトル和: テンプレート:Math
- 加法単位元: テンプレート:Math
- スカラーとの積: テンプレート:Math
- 各点ごとの積: テンプレート:Math
また、テンプレート:Math は順序集合であることから、テンプレート:Math には以下のような半順序が入る。
これによって、テンプレート:Math はテンプレート:仮リンクとある。
テンプレート:Anchors可測な実数値関数
ボレル集合の [[完全加法族|テンプレート:Mvar-代数]]は実数上に定義される重要な構造である。テンプレート:Mvar が テンプレート:Mvar-代数を持ち、関数 テンプレート:Mvar が、すべてのボレル集合 テンプレート:Mvar に対して、その原像 テンプレート:Math が テンプレート:Mvar の テンプレート:Mvar-代数に属しているとき、テンプレート:Mvar は可測であるという。この可測関数はまた、うえで説明したようなベクトル空間と代数をつくる。
テンプレート:Anchors連続な実数値関数
実数は、位相空間であり完備距離空間である。連続な実数値関数(これは暗黙のうちに テンプレート:Mvar が位相空間であることを主張する)は位相空間や距離空間の理論で重要なものである。極値定理は、コンパクト空間上のすべての連続な実数値関数には(極小、極大にとどまらない大域的な)最小値と最大値が存在することを主張する。