数え上げの積の法則

初等組合せ論における積の法則(せきのほうそく、テンプレート:Lang-en-short)あるいは乗法原理 (multiplication principle) は基本的なテンプレート:Ill2(数え上げの基本原理)の一つである。それは、簡単に言えば「ある場合が テンプレート:Mvar 通り、別のある場合が テンプレート:Mvar 通りあるとき、それらを同時に行う場合は テンプレート:Mvar 通りある」ことを述べるものである[1][2]。
例
- テンプレート:Math から一つと テンプレート:Math から一つを選ぶことは、テンプレート:Math を一つ選ぶことである。
この例では、積の法則は テンプレート:Math と表すことができる。
この例における集合 テンプレート:Math および テンプレート:Mathは互いに交わらないが、それは必要なことではない。
例えば、テンプレート:Math から一つ選び、再度同じ集合から一つ選ぶとすれば、それは テンプレート:Math の要素からなる順序対を選ぶことと理解されるから、テンプレート:Math 通りになる。
別な例として、ピザの注文で生地の種類を薄いか厚いかの テンプレート:Math 種類と、トッピングをチーズ・ペペロニ・ソーセージの テンプレート:Math 種類から選べるとすると、積の法則を用いれば、ピザの注文方法が テンプレート:Math 通り可能であるとわかる。
応用
集合論において、乗法原理は基数の積の定義に用いられる[1]。集合の濃度に関して が成り立つ(右辺の テンプレート:Math はデカルト積演算である)。これらの各集合は有限集合である必要はなく、またこれら因子の数が有限個である必要もない。
関連概念
数え上げの和の法則はもう一つの数え上げの基本原理である。簡単に言えば「ある場合が テンプレート:Mvar 通り、別のある場合が テンプレート:Mvar 通りで、それらを同時に行うことがないならば、それらの場合は テンプレート:Math 通りある」ことを述べるものである[3]。
関連項目
参考文献
外部リンク
- ↑ 1.0 1.1 Johnston, William, and Alex McAllister. A transition to advanced mathematics. Oxford Univ. Press, 2009. Section 5.1
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ Rosen, Kenneth H., ed. Handbook of discrete and combinatorial mathematics. CRC press, 1999.