玄妙基数

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超限数を扱う数学において、玄妙基数(げんみょうきすう、テンプレート:Lang-en-short)は巨大基数の一種でテンプレート:Harvtxtによって導入された。

基数 κほとんど玄妙であるとは、 全ての順序数δ<κに対してf(δ)δの部分集合となるような 全ての関数 f:κ𝒫(κ) (ここで 𝒫(κ)κ冪集合)に対して、 κのある濃度 κ の部分集合 Sが存在して、 fに対してhomogeneous( すなわち、Sの要素である全ての δ1<δ2 に対して、 f(δ1)=f(δ2)δ1 )となること。


基数 κ玄妙であるとは、全ての2値関数 f:𝒫=2(κ){0,1} に対し fに対してhomogeneousとなるκ定常集合があること。: すなわち、f がその定常集合の要素である非順序対を全て0に送るか、全て1に送ること。

もっと一般的に κn-玄妙(ただしn は正の整数) とは、全ての関数 f:𝒫=n(κ){0,1} に対して f に対してn-homogeneous となるκ の定常集合が存在する (すなわち、その定常集合の要素であるn-非順序対を全て同じ値に送る)こと。 すなわち、玄妙は2-玄妙と同じ意味である。

完全玄妙基数とは、2n<0となる全ての n に対してn-玄妙となる基数のこと。 κ(n+1)-玄妙であればκ以下のn-玄妙基数の集合 は κ の定常部分集合となる。

完全玄妙基数は精妙基数(subtle cardinal)より強い無矛盾性を持ち、 remarkable cardinalより弱い無矛盾性を持つ。 巨大基数公理の無矛盾性の強さの表は ここ にまとめられている。

参照