硝酸ストロンチウム

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テンプレート:Chembox 硝酸ストロンチウム(しょうさんストロンチウム、Strontium nitrate)は組成式 Sr(NOA3)A2 で表される、ストロンチウム硝酸塩である。日本国内では消防法により危険物第1類(硝酸塩類)に指定される。

合成

水酸化ストロンチウム水溶液と硝酸による中和反応、または炭酸ストロンチウムを硝酸に溶解して水溶液が得られる[1][2]

Sr(OH)2+2HNOA3Sr(NO3)2+2HA2O
SrCO3+2HNOA3Sr(NO3)2+CO2+HA2O

水溶液を濃縮すると、29.3℃以下では4水和物、以上では無水物が析出する。水から再結晶することにより精製する。

硝酸ストロンチウムの溶解度の温度依存性(溶液100g)

性質

無色結晶で無水物は立方晶系、4水和物は単斜晶系に属する。 及び液体アンモニアに可溶であるが、エタノール及びアセトンには難溶である。水に対する溶解度は硝酸バリウムより大きく、硝酸カルシウムより小さい。このため硝酸カルシウムのような潮解性は見られない。

融点以上で分解し、酸素および二酸化窒素を放出して酸化ストロンチウムとなる。

2Sr(NOA3)A22SrO+4NO2+OA2

[[半数致死量|LDテンプレート:Sub]](ラット)は体重1 kg当たり540 mgと報告されている[3]

用途

深紅色の炎色反応を示すため、発火信号及び花火火薬、さらにマッチ及び医薬品として用いられる[1]

参考文献

テンプレート:Reflist

テンプレート:ストロンチウムの化合物

  1. 1.0 1.1 『化学大辞典』 共立出版、1993年
  2. 日本化学会編 『新実験化学講座 無機化合物の合成II』 丸善、1977年
  3. Merck index, 13th