酸化ストロンチウム

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テンプレート:Chembox 酸化ストロンチウム(さんかストロンチウム、strontium oxide)はストロンチウム酸素化合物である。組成式はSrOで、強塩基性酸化物である。空気中でストロンチウムを燃焼すると、酸化ストロンチウムと窒化ストロンチウムSr3N2の混合物が得られる。炭酸ストロンチウムSrCO3の分解からも生成する。

合成方法

炭酸ストロンチウム水酸化ストロンチウム、または硝酸ストロンチウムるつぼに入れて強熱すると得られる[1]

SrCOA3SrO +COA2
Sr(OH)A2SrO +HA2O
2Sr(NOA3)A22SrO +4NOA2 +OA2

性質

無色の結晶または白色粉末で、立方晶系塩化ナトリウム型構造をとり、その格子定数はa = 0.5144 nmである[2]。 水中では激しく発熱しながら分解して水酸化ストロンチウムになる。

SrO +HA2OSr(OH)A2

高温でアルミニウムと反応させることにより単体のストロンチウムを生成する。

4SrO +2Al3Sr +SrAlA2OA4

用途

カラーテレビブラウン管のガラスには、発生するX線を遮蔽するために酸化ストロンチウムが約8%加えられている。

出典

テンプレート:Reflist

テンプレート:ストロンチウムの化合物 テンプレート:Chem-stub テンプレート:Normdaten

  1. 日本化学会・編『第4版 新実験化学講座 16巻 無機化合物』 丸善、1991年
  2. 『化学大辞典』 共立出版、1993年