質量流量

提供: testwiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

テンプレート:出典の明記 質量流量(しつりょうりゅうりょう、テンプレート:Lang-en-short)とは、物象の状態の量のひとつであり、単位時間当たりに与えられた面を通過する物質の質量である。その次元は質量を時間で割ったもので、計量単位国際単位系では「キログラム」である。

通常 m˙ というシンボル[1]で表される。

概要

流れている物質の密度、通過する箇所の面積、その通過箇所に対する物質の相対速度がわかれば、質量流量を計算できる。

m˙=Aρ𝐯𝐝𝐀

ここで

  • m˙ は質量流量 (kg/s)
  • ρ は密度 (kg/m3)
  • v は速度ベクトル (m/s)
  • dAは微小面積ベクトル (m2)
  • A は通過する面

である。

面積分の中にあらわれている量ρv は単位時間単位面積あたりに流れる質量を表しており、質量流束と呼ばれる。


もし流れが非圧縮性で密度が定数ならば、質量流量は体積流量Q に密度をかけたものと等価である。

m˙=ρA𝐯𝐝𝐀=ρQ

計量単位

計量法における質量流量の計量単位は、次のように定められている。括弧内は計量単位規則が定める単位記号である。

  • SI単位:キログラム毎秒(kg/s)、グラム毎秒(g/s)
  • 非SI単位:キログラム毎分(kg/min)、キログラム毎時(kg/h)、グラム毎分(g/min)、グラム毎時(g/h)、トン毎秒(t/s)、トン毎分(t/min)、トン毎時(t/h)

アメリカではヤード・ポンド法による「スラグ毎秒(slug/s)」または「ポンド毎秒(lb/s)」も用いられる。

脚注

テンプレート:Reflist

関連項目


テンプレート:Normdaten

  1. 質量流量を表すシンボルは、時間微分ニュートンの記法で表したものである。
    m˙=dmdt