配置集合
数学の集合論における配置集合テンプレート:Sfn(はいちしゅうごう、テンプレート:Lang-de-short)あるいは集合の冪(べき、テンプレート:Lang-fr-short)テンプレート:Efnは、二つの集合 テンプレート:Mvar に対する演算で、テンプレート:Mvar から テンプレート:Mvar への写像全体の集合テンプレート:Sfnを割り当てるものである。この集合は テンプレート:Mathテンプレート:Sfn や テンプレート:Mvar などと書かれるテンプレート:Sfn。これはまた、テンプレート:Mvar で添字付けられた テンプレート:Mvar の元の族の全体 とも一致するテンプレート:Sfn。
例
- テンプレート:Math は実数列全体の成す集合を表す(数列空間も参照)。
- 任意の空でない集合 テンプレート:Mvar に対し、テンプレート:Mvar から空集合 テンプレート:Math への写像は存在しない(テンプレート:Mvar の元の像となるべき元の存在は、テンプレート:Math がもともと元を持たないから、満たされることがない)。すなわち、テンプレート:Math が成り立つ。
- 任意の集合 テンプレート:Mvar に対して、空集合から テンプレート:Mvar への写像はただ一つ存在する(空写像、すなわち空なグラフを持つ写像)。従って、配置集合 テンプレート:Math は一元集合である。
濃度
テンプレート:Mvar および テンプレート:Mvar は有限集合とし、集合 テンプレート:Mvar の位数を テンプレート:Math のように書くとき、配置集合の濃度に関して が成り立つことが示せる(重複順列の項を参照)。
テンプレート:Mvar または テンプレート:Mvar が無限集合のとき、上記の等式は濃度の冪の定義として用いられる。このとき、テンプレート:Mvar の濃度が テンプレート:Mvar および テンプレート:Mvar の濃度のみで決まる(つまり、濃度が同じならばそのような集合の取り方に依存しない)ことが示せる。
歴史
こんにち配置集合と呼ばれる構成を導入したのはゲオルク・カントールであるテンプレート:Sfn。カントールが テンプレート:Deテンプレート:Efn と呼んだ「テンプレート:Mvar の元に対する テンプレート:Mvar に値をとる配置」(テンプレート:Lang-en-shortテンプレート:Sfn, テンプレート:Lang-fr-shortテンプレート:Efn)とは、「テンプレート:Mvar の各元 テンプレート:Mvar に テンプレート:Mvar の定まった元を割り当てる規則であって、テンプレート:Mvar の元は繰り返し用いてよいテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn」というもので、そのような規則は今日われわれが テンプレート:Mvar から テンプレート:Mvar への写像と呼んでいるものに他ならない。テンプレート:Mvar における個々の配置を、規則 テンプレート:Mvar を明示して テンプレート:Math と書くことにすれば、すべての テンプレート:Math を元とする集合—すなわち テンプレート:Mvar に値をとる テンプレート:Mvar の相異なる配置全体の成す集合— を「テンプレート:Mvar の テンプレート:Mvar による配置集合」と呼び、カントールはこれを テンプレート:Math で表した—すなわち テンプレート:Mathテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn。
注
注釈
出典
参考文献
- テンプレート:Cite book
- テンプレート:Cite journal
- テンプレート:Citation
- テンプレート:Citation;
- Reprint: テンプレート:Citation;
- Reprint (paperback): テンプレート:Citation