酸化リチウム

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テンプレート:Chembox 酸化リチウム(さんかリチウム、lithium oxide)は組成式Li2Oで表されるリチウム酸化物である。

製法

金属リチウムを空気中および酸素中で燃焼させると生成する。他のアルカリ金属と異なり酸素との直接反応では過酸化リチウムLi2O2および超酸化リチウムLiO2は生成しない。

4Li +OA22LiA2O

箔に包んだ無水水酸化リチウムをニッケルボート中で減圧下675℃に加熱分解すると得られる[1]

2LiOHLiA2O +HA2O

また炭酸リチウムを700℃で50時間減圧下で加熱し分解させても得られる。

LiA2COA3LiA2O +COA2

無水過酸化リチウムヘリウム中で450℃で6時間加熱し分解させても得られる。

2LiA2OA22LiA2O +OA2

性質

白色の粉末でリチウムイオンLi+と酸化物イオンO2−からなるイオン結晶であり、他のアルカリ金属酸化物よりも熱力学的に安定で、融点もかなり高い。

水と熱を発して反応し、水酸化リチウムを生成する。

LiA2O +HA2O2LiOH , ΔH=86.09kJ mol1[2]
LiA2O +HA2O2LiA+(aq) +2OHA(aq) , ΔH=133.20kJ mol1[2]

水蒸気および二酸化炭素を吸収しやすい。

LiA2O +COA2LiA2COA3

結晶構造

酸化リチウムの構造 __ O2−  __ Li+

酸化リチウムは酸化カリウムおよび酸化ナトリウムと同様に立方晶系逆蛍石型構造をとり、リチウムイオンLi+正四面体4配位、酸化物イオンO2−立方体8配位となる。その格子定数はa = 4.61Åである[3]

脚注

  1. 日本化学会編 『新実験化学講座 無機化合物の合成I』 丸善、1976年
  2. 2.0 2.1 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「Parker」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません
  3. 『化学大辞典』 共立出版、1993年

テンプレート:リチウムの化合物 テンプレート:酸化物