離心近点角
ナビゲーションに移動
検索に移動

離心近点角(りしんきんてんかく、テンプレート:Lang-en)とは、楕円軌道上の位置を表現する角度パラメータの一つである。楕円上の点を外接円上に長軸に対する垂線を共有するように射影するとき、近点に対して射影点がなす楕円の中心のまわりの角度である。
概要
長半径 テンプレート:Mvar、短半径 テンプレート:Mvar の楕円の方程式は
で与えられる。これを媒介変数を用いて
と表示したときの テンプレート:Mvar が離心近点角である。
離心近点角は、楕円軌道を特徴付けるパラメータである離心率 テンプレート:Mvar と長半径 テンプレート:Mvar を用いて、軌道上の位置を指定するパラメータである中心天体(焦点)からの距離 テンプレート:Mvar と
で関係付けることができる。また、真近点角 テンプレート:Mvar とは
で関係付けることができる。
ケプラーの方程式
平均近点角 テンプレート:Mvar は離心近点角と
で関係付けられる。この関係式はケプラーの方程式と呼ばれる。
()の値は小さいため、 という初項を使って、漸化式 によりこの方程式を解くことができる。最初の数項における テンプレート:Mvar の冪級数は次のようになる。