アルベルス正積円錐図法

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標準緯線を北緯20°及び北緯50°に設定したアルベルス正積円錐図法
標準緯線を北緯15°及び北緯45°に設定し、テイソーの指示楕円を付したアルベルス正積円錐図法
アルベルス正積円錐図法による地図の例
アルベルス正積円錐図法は面積を正確に表示するが、形状は歪を伴う。

アルベルス正積円錐図法(アルベルスせいせきえんすいずほう、Albers Equal-Area Conic Projection)とは、地図投影法の一つで、2つの標準緯線を持つ図法の一種であるテンプレート:Sfn円錐図法であり、テンプレート:仮リンクでもあるテンプレート:Sfn。1805年にテンプレート:仮リンクが考案・発表したテンプレート:Sfn

日本の国土地理院が発行する「全国都道府県市区町村別面積調」では、平成26年面積調から、面積測定に当たり2本の標準緯線を北緯33°及び北緯44°、中央経線を東経135°とするアルベルス正積円錐図法を採用している[1]

投影法の特徴

この投影法により、地球円錐台の側面の展開図に投影され、緯線は円錐台の頂点の展開点を中心とする同心状に、経線は当該展開点から放射状に描かれる。極点は緯線円弧群と同心の円弧へ投影されることになる。高緯度側の標準緯度を90°に設定したものがランベルト正積円錐図法に相当する。

投影の表式

以下では地球を赤道半径 a 、離心率 e の扁球回転楕円体として説明する。

座標原点を円錐台の頂点に相当する投影点にとり、当該原点から赤道へ向かう方向を正方向とした中央経線をX軸に設定し、当該中央経線の経度をλ0 とするとき、2つの標準緯度 φ1、φ2 に対して、緯度 φ、経度 λ の点を

x=r(φ)cosk(λλ0),y=r(φ)sink(λλ0)
r(φ)=(Nφ1cosφ1k)2+S(φ1)S(φ)kπ=(Nφ2cosφ2k)2+S(φ2)S(φ)kπ

に投影する。ただし、

k=(Nφ1cosφ1)2(Nφ2cosφ2)2S(φ2)S(φ1)π
S(φ)=2π0φMθNθcosθdθ=πa2(1ee){esinφ1(esinφ)2+tanh1(esinφ)} (赤道と緯度 φ の平行圏に挟まれた緯度帯の面積[2]

であり、Mφ=a(1e2)(1e2sin2φ)3/2 及び Nφ=a1e2sin2φ は、それぞれ緯度 φ に対する子午線曲率半径及び卯酉線曲率半径である。

脚注

テンプレート:Reflist

参考文献

関連項目

外部リンク