ラマヌジャンのタウ函数

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ラマヌジャンのタウ関数(ラマヌジャンのタウかんすう)は,テンプレート:Harvs によって研究された関数で,次の等式によって定義される関数 テンプレート:Math である:

n1τ(n)qn=qn1(1qn)24=η(z)24=Δ(z),

ただし テンプレート:Math なる テンプレート:Mvar に対し テンプレート:Math であり,テンプレート:Mvarデデキントのイータ関数であり,関数 テンプレート:Mathラマヌジャンのデルタ関数と呼ばれる,ウェイト12,レベル1の正則尖点形式である.それは整数を24個の平方数の和として表す方法が何通りあるか、数えるときの「誤差項」に関連して現れる.テンプレート:仮リンク (Ian G. Macdonald) による公式が テンプレート:Harvtxt において与えられた.

対数スケールでの テンプレート:Math に対する テンプレート:Math の値.青い線は テンプレート:Math の倍数であるような テンプレート:Mvar の値だけを拾い出している.

タウ関数の最初のいくつかの値は以下の表で与えられる(テンプレート:OEIS):

テンプレート:Mvar 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
テンプレート:Math 1 −24 252 −1472 4830 −6048 −16744 84480 −113643 −115920 534612 −370944 −577738 401856 1217160 987136

ラマヌジャン予想

テンプレート:Harvtxtテンプレート:Math の次の3つの性質を観察したが証明はしなかった:

最初の2つの性質は テンプレート:Harvtxt によって証明され,ラマヌジャン予想と呼ばれる3つ目は,Deligne により1974年にヴェイユ予想の彼の証明の結果として証明された(具体的には,彼はヴェイユ予想をクガ・サトウ多様体に適用することによって証明した).

タウ関数の合同関係

テンプレート:Mathテンプレート:Math に対して,テンプレート:Mathテンプレート:Mvar の約数の テンプレート:Mvar 乗の和として定義する.タウ関数はいくつかの合同式を満たし,その多くが テンプレート:Math を用いて表せる.いくつかを挙げる[1]

  1. τ(n)σ11(n) mod 211 for n1 mod 8[2]
  2. τ(n)1217σ11(n) mod 213 for n3 mod 8[2]
  3. τ(n)1537σ11(n) mod 212 for n5 mod 8[2]
  4. τ(n)705σ11(n) mod 214 for n7 mod 8[2]
  5. τ(n)n610σ1231(n) mod 36 for n1 mod 3[3]
  6. τ(n)n610σ1231(n) mod 37 for n2 mod 3[3]
  7. τ(n)n30σ71(n) mod 53 for n≢0 mod 5[4]
  8. τ(n)nσ9(n) mod 7 for n0,1,2,4 mod 7[5]
  9. τ(n)nσ9(n) mod 72 for n3,5,6 mod 7[5]
  10. τ(n)σ11(n) mod 691.[6]

素数 テンプレート:Math に対して,次が成り立つ[1][7]

  1. τ(p)0 mod 23 if (p23)=1
  2. τ(p)σ11(p) mod 232 if p is of the form a2+23b2[8]
  3. τ(p)1 mod 23 otherwise.

テンプレート:Math に関する予想

テンプレート:Mvar はウェイト テンプレート:Mvar の integer newform でありフーリエ係数 テンプレート:Math は整数であるとする.次の問題を考える: テンプレート:Mvar虚数乗法をもたないとき,ほとんどすべての素数 テンプレート:Mvara(p)0modp という性質を持つことを証明せよ.実際,多くの素数はこの性質を持たなければならず,したがってそれらは ordinary と呼ばれる.ドリーニュとセールによってガロワ表現について大きな進展があり,テンプレート:Mvar と互いに素な テンプレート:Mvar に対して テンプレート:Math が決定されたが,テンプレート:Math の計算方法の手掛かりは得られていない.この点での唯一の定理はエルキースのモジュラー楕円曲線に対する有名な結果であり,それは確かに無限個の素数 テンプレート:Mvar に対して テンプレート:Math でありしたがって テンプレート:Math であることを保証する.無限個の素数 テンプレート:Mvar に対して テンプレート:Math なるウェイト テンプレート:Math の虚数乗法を持たない テンプレート:Mvar の例は知られていない(ほとんどすべての テンプレート:Mvar に対しては正しいのであるが).無限個の テンプレート:Mvar に対して テンプレート:Math であるような例もまた知られていない.本当に無限個の テンプレート:Mvar に対して テンプレート:Math であるのかどうか疑い始めた人々もいた.証拠として多くの人は(ウェイト テンプレート:Math の)ラマヌジャンの テンプレート:Math を挙げた.テンプレート:Math であることが分かっている最大の テンプレート:Mvarテンプレート:Math である.方程式 テンプレート:Math の解は テンプレート:Math まででは テンプレート:Math, テンプレート:Math, テンプレート:Math, テンプレート:Math, テンプレート:Math, テンプレート:Math のみである[9]

テンプレート:Harvtxt はすべての テンプレート:Mvar に対して テンプレート:Math であると予想し,これはレーマーの予想と呼ばれることもある.レーマーは テンプレート:Math に対して予想が正しいことを証明した (Apostol 1997, p. 22).次の表はこの条件がいくつまでの テンプレート:Mvar について成り立つかの進展をまとめたものである.

テンプレート:Mvar 文献
3316799 Lehmer (1947)
214928639999 Lehmer (1949)
10テンプレート:Sup Serre (1973, p. 98), Serre (1985)
1213229187071998 Jennings (1993)
22689242781695999 Jordan and Kelly (1999)
22798241520242687999 Bosman (2007)
982149821766199295999 Zeng and Yin (2013)
816212624008487344127999 Derickx, van Hoeij, and Zeng (2013)

脚注

テンプレート:Reflist

参考文献

  1. 1.0 1.1 Page 4 of テンプレート:Harvnb
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 Due to テンプレート:Harvnb
  3. 3.0 3.1 Due to テンプレート:Harvnb
  4. Due to Lahivi
  5. 5.0 5.1 Due to D. H. Lehmer
  6. Due to テンプレート:Harvnb
  7. Due to テンプレート:Harvnb
  8. Due to J.-P. Serre 1968, Section 4.5
  9. Due to N. Lygeros and O. Rozier 2010 テンプレート:Webarchive