「多項係数」の版間の差分
(相違点なし)
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2023年6月27日 (火) 23:17時点における最新版

数学における多項係数(たこうけいすう、テンプレート:Lang-en-short)は二項係数を一般化したものである。
定義
非負整数列 テンプレート:Math2 および テンプレート:Math2 に対して、多項係数が定義される。
多項係数を直接表示すると
となる。ここに テンプレート:Math は テンプレート:Mvar の階乗を表す。
多項係数は帰納的に表すこともできる:
多項係数は整数となる。したがって、多項係数を規則的に並べていくと テンプレート:Mvar-単体となる(パスカルの単体。テンプレート:Math2 のときについてはテンプレート:仮リンクを参照)。
多項係数は二項係数を用いて
と表すこともできる。
応用と解釈
多項定理
テンプレート:Main 二項定理の拡張である、多項定理と呼ばれる等式
が成立する。特に テンプレート:Math2 と置くことにより
が得られる。
多項分布
多項係数の応用として、多項分布
は離散確率変数に関する確率分布である。
組合せ論的解釈
組み分け問題
多項係数 テンプレート:Math2 は テンプレート:Mvar 個の対象を テンプレート:Mvar 個の区別のつく箱に分けて入れるとき、各 テンプレート:Mvar 番目の箱に テンプレート:Mvar 個だけの対象が含まれるように入れる方法の総数である。
重複置換の問題
多項係数 テンプレート:Math2 は、テンプレート:Math に対して各々ちょうど テンプレート:Mvar 個の区別不能な対象が含まれる テンプレート:Mvar 個の対象の置換の総数にも等しい。
- 例
- 問い. MISSISSIPPI の文字を並べ替えて得られる「語」は相異なるものが全部でいくつあるか?
この11文字の並べ替えの総数を数える必要があるが、一種類目の文字 M が テンプレート:Math 個 (テンプレート:Math), 二種類目の文字 I が テンプレート:Math 個 (テンプレート:Math), 三種類目の文字 S が テンプレート:Math 個 (テンプレート:Math), 残りは P が テンプレート:Math 個 (テンプレート:Math) であるから、多項係数
が答えを与える。これと対照的に、もし11文字全てが区別可能であったならば、その総数は テンプレート:Math とずっと多くなる。
パスカルの単体
二項係数に対するパスカルの三角形の類似対応物として、テンプレート:Mvar-変数の多項係数にも幾何学的な図形(単体)が対応し、[[パスカルの単体|パスカルの テンプレート:Mvar-単体]]と呼ばれる。テンプレート:Math のときは特に、テンプレート:仮リンクに対するテンプレート:仮リンクと呼ばれる。