レゾルベント集合

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数学の、線形代数作用素論の分野における、ある線形作用素レゾルベント集合(レゾルベントしゅうごう、テンプレート:Lang-en-short)とは、その作用素がある意味でテンプレート:仮リンクものとなるための複素数からなる集合である。レゾルベント法において重要な役割を担う。

定義

Xバナッハ空間とし、L:D(L)X を、定義域D(L)X であるような線形作用素とする。X 上の恒等作用素を id と表す。任意の λ に対し

Lλ=Lλid

を定める。作用素 Lλ逆作用素 R(λ,L) が、次の三つの条件を満たすとき、λ正則値(regular value)と呼ばれる:

  1. そのような逆 R(λ,L) が存在する;
  2. そのような逆 R(λ,L)有界線形作用素である;
  3. そのような逆 R(λ,L) は、X において稠密な部分空間の上で定義される。

作用素 Lレゾルベント集合とは、L のすべての正則値からなる集合

ρ(L)={λ𝐂| λL の正則値 }

である。スペクトルとは、レゾルベント集合の補集合

σ(L)=𝐂ρ(L).

である。スペクトルはさらに、点スペクトル(上の条件 1 が満たされない場合)、連続スペクトル(上の条件 1 と 3 は満たされるが、2 が満たされない場合)および剰余スペクトル(上の条件 1 は満たされるが、3 は満たされない場合)の三種類に区分される。

性質

  • 有界線形作用素 L のレゾルベント集合 ρ(L)開集合である。

参考文献

外部リンク

テンプレート:Mathanalysis-stub