アメーバ (数学)

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テンプレート:要改訳 テンプレート:For

P(z,w)=w-2z-1 のアメーバ
P(z, w)=3z2+5zw+w3+1 のアメーバ。アメーバの中には液胞があることに注意。
P(z, w) = 1 + z+z2 + z3 + z2w3 + 10zw + 12z2w +10z2w2 のアメーバ
P(z, w)=50 z3 +83 z2 w+24 z w2 +w3+392 z2 +414 z w+50 w2 -28 z +59 w-100 のアメーバ

数学の一分野である複素解析において、アメーバテンプレート:Lang-en-short)は、一変数、あるいは多変数多項式に関連した集合である。アメーバは代数幾何学、特に、トロピカル幾何学へ応用を持っている。

定義

ユークリッド空間 n 上に値を持つ 0 を除く複素数 n-組 z=(z1,z2,,zn) の集合上に定義され、式

Log(z1,z2,,zn)=(log|z1|,log|z2|,,log|zn|).

により与えられる函数

Log:({0})nn

を考える。ここに 'log' は、自然対数を表す。p(z) が n 変数の多項式であれば、そのアメーバ(amoeba) 𝒜pp零点の集合の Log によるとして定義される。

𝒜p={Logz:z({0})n,p(z)=0}.

アメーバは 1994年、イズライル・ゲルファント(Israel Gelfand)、カプラノフ(Kapranov)、テンプレート:仮リンク(Andrei Zelevinsky)の書籍[1]で導入された。

性質

  • アメーバは閉集合である。
  • 補空間 n𝒜p連結成分は、である[2]
  • 2変数の恒等的に 0 ではない多項式のアメーバの面積は、有限である。
  • 2次元のアメーバは、多くの「触手」を持ち、触手は無限に長く、無限遠点では指数的に狭くなる。

ロンキン函数

アメーバを研究する有効なツールが、ロンキン函数(Ronkin function)である。n (複素)変数の多項式 p(z) に対し、式

Np(x)=1(2πi)nLog1(x)log|p(z)|dz1z1dz2z2dznzn,

により、ロンキン函数を、

Np:n

と定義する。ここに xx=(x1,x2,,xn). を表す。同じことであるが、Np は積分

Np(x)=1(2π)n[0,2π]nlog|p(z)|dθ1dθ2dθn,

により与えられる。ここに

z=(ex1+iθ1,ex2+iθ2,,exn+iθn)

とする。ロンキン函数は凸函数であり、p(z) のアメーバの補集合の各々の連結成分上ではテンプレート:仮リンク(affine)である[3]

例として、a0 である単項式

p(z)=az1k1z2k2znkn

のロンキン函数は、

Np(x)=log|a|+k1x1+k2x2++knxn

である。

脚注

参考文献

さらに進んだ書籍

外部リンク

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