ウントリセプチウム

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ウントリセプチウム (Untriseptium) は、原子番号137にあたる未発見の超重元素に付けられた一時的な仮名(元素の系統名)である。

この原子は存在可能な最後の元素である可能性がある。

特徴

理論上、存在可能な最後の元素である可能性がリチャード・ファインマンによって指摘され、それにちなんでファインマニウム (Feynmanium, Fy)という名で非公式に呼ばれる事がある。

ボーアの原子模型

ボーアの原子模型では、原子核電荷電子にとっては引力)に対抗するため、それに見合った電子の速度(いわば遠心力)が必要となる。最も原子核に近い1s軌道の電子が最も高速となるが、その速度は v:電子速度、Z:陽子数、α:微細構造定数、c:光速 のとき、次式で表される。 テンプレート:Indent

微細構造定数の逆数 (α-1) は約137なので、陽子数138ではvが光速を超える。当然、光速を超えることはできず、原子核(の中の陽子1つ)に衝突して電子捕獲により原子番号が小さくなる。

ディラック方程式

相対性理論ディラック方程式では、原子が基底状態にあるときのエネルギー E は m:電子の静止質量、c:光速、Z:陽子数、α:微細構造定数 のとき、次式で表される。 テンプレート:Indent

陽子数138以上では平方根の中がマイナスとなり、エネルギーが虚数になってしまう(負のエネルギーが存在しうる波動関数のパラドックス)。

関連項目

原子核を点でなく広がりを持つ空間と想定した場合に、理論上存在可能な最後の元素

テンプレート:未発見元素を含む元素周期表

en:Extended periodic table#End of the periodic table