ジュール毎モル

テンプレート:出典の明記 ジュール毎モル (ジュールまいモル、J·mol⁻¹) は、物質量あたりのエネルギーを表わすSI組立単位である。エネルギーはジュールで測り、物質量はモルで測る。例えば、テンプレート:仮リンクなどはジュール毎モル単位で測られる。

テンプレート:Val は テンプレート:Val だけの粒子（原子、分子、イオンなど）を表わすので、 1 ジュール毎モルは 1 ジュールを テンプレート:Val 個の粒子に分配したエネルギー、すなわち1粒子ごとに テンプレート:Val ジュールのエネルギーに等しい。これは極めて小さい量であり、電子ボルト (eV) などの単位で表わされることも多い（後述）。

J·mol⁻¹ を用いて記述される物理量としては、相転移や化学反応に伴うエネルギーの移動量が挙げられる。モル数で割ることにより、物質の量が異なる過程や、類似の物質の関わる過程を比較することができる。このような量の意味は常に文脈依存であり、特に化学反応の場合はどの化学種の「モル数」に注目するかに依存し、恣意性が残る。

このような過程に関わる量の大きさから、kJ·mol⁻¹ の方が便利であるため J·mol⁻¹ よりも使われることが多い。例えば、融解熱や蒸発熱は通常 テンプレート:Val のオーダーであり、結合エネルギーは テンプレート:Val、イオン化エネルギーは テンプレート:Val のオーダーである。

テンプレート:Val は テンプレート:Val、および1粒子あたり テンプレート:Val に相当する。室温（テンプレート:Convert2）においては、テンプレート:Val は 0.4034 $k_{B}T$ に相当する。