ドルボーコホモロジー

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テンプレート:出典の明記 数学、特に代数幾何学および微分幾何学におけるドルボーコホモロジー (テンプレート:Lang-en-short)は複素多様体に対するドラームコホモロジーの類似対応物で、名称はテンプレート:Ill2に因む。複素多様体 テンプレート:Mvar のドルボーコホモロジー群 テンプレート:Math は整数の対 テンプレート:Mvar をパラメータに持ち、次数 テンプレート:Math-の複素微分形式の空間の部分商として実現される。

コホモロジー群の構成

次数 テンプレート:Math の複素微分形式全体の成すベクトル束テンプレート:Math と書く。ドルボー作用素(定義は複素微分形式の項を参照せよ)は滑らかな切断上の微分作用素 ¯:Γ(Ωp,q)Γ(Ωp,q+1) として定義される。これは¯2=0 を満たすから、適当なコホモロジーが付随する。具体的には商空間 Hp,q(M,):=ker(¯:Γ(Ωp,q,M)Γ(Ωp,q+1,M))¯Γ(Ωp,q1) としてコホモロジーが定義される。

ベクトル束のドルボーコホモロジー

テンプレート:Mvar を複素多様体 テンプレート:Mvar 上の正則ベクトル束とすれば、同様に テンプレート:Mvar の正則切断の成す層 𝒪(E)細層分解が定義でき、そしてこれは 𝒪(E)層係数コホモロジーを想起させる。

ドルボーの定理

ドルボーの定理はドラームの定理の複素版テンプレート:Efnで、ドルボーコホモロジーが正則微分形式の層に関する層係数コホモロジーに同型であることを主張する。

定理 (Dolbeault)
複素多様体 テンプレート:Mvar 上の正則 テンプレート:Mvar-形式全体の成す層を テンプレート:Math と書けば、 Hp,q(M)Hq(M,Ωp) が成り立つ。

対数的微分形式に対する同様の定理もある[1]

証明
p,qテンプレート:Math 次の テンプレート:Math-級複素微分形式全体の成す細層とすれば テンプレート:Math に関するポワンカレの補題により系列 Ωp,qp,q+1p,q+2 は完全である。任意の長完全列と同様にこの列を短完全列に分解し、対応するコホモロジーの長完全列を作れば、細層の高次コホモロジーは消えるのだから、所期の結果を得る。

注釈

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出典

テンプレート:Reflist

参考文献

外部リンク