ペロンの公式
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数学、特に解析的整数論におけるペロンの公式(ペロンのこうしき、テンプレート:Lang-en-short)とは、テンプレート:仮リンクによる、逆メリン変換を用いて数論的関数の和を計算する公式である。
主張
- を数論的関数(つまり複素数の列)とし、
- 実数 に対し
- と定義する。ここでプライムのついた和記号は、 が自然数のときは最後の項に限り 1/2 を掛けて和をとることを意味する。
このときペロンの公式は、
右辺の複素積分は と書かれることも多い。この表示のときはコーシーの主値をとっているものと解釈する。
証明のスケッチ
において とおき、
とすると だから右辺第1項は消えて
変数変換 をして変形すると、
この右辺はラプラス変換そのものである。よって逆ラプラス変換テンプレート:Efnにより
例
ディリクレ級数との関連から、ペロンの公式(もしくは証明のスケッチに現れた等式)は数論的な和に関してよく用いられる。
- リーマンゼータ関数は半平面 で
- とディリクレ級数表示され、このとき より (床関数)となり
- 一般にディリクレのL-関数に対しては、
- ここで テンプレート:Efnはディリクレ指標 の和。
- 他にも、テンプレート:仮リンク(1から n までのメビウス関数の和)の値をリーマンゼータ関数の複素積分で表したり、チェビシェフ関数(フォン・マンゴルト関数の和)を含む積分値をリーマンゼータ関数を使った比で表示するといった応用がある。
一般化
ペロンの公式はメリンの離散的畳み込みの特別な場合である。
ここで とし、 はメリン変換である。
試験関数を ( はヘヴィサイドの階段関数)と選ぶとペロンの公式が得られる。
脚注
参考文献
- Page 243 of テンプレート:Apostol IANT
- テンプレート:Mathworld
- テンプレート:Cite book