一般化双曲型分布

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一般化双曲型分布(いっぱんかそうきょくがたぶんぷ、テンプレート:Lang-en-short)は、テンプレート:Ill(GIG分布)によるテンプレート:Illとして定義される連続確率分布で、1977年にテンプレート:Illにより導入された。GH分布は金融市場のモデル化によく使われている。

一次元一般化双曲型分布

確率密度関数

一般化双曲型分布の確率密度関数は以下の式で与えられる。

gh(x;λ,α,β,δ,μ)=a(λ,α,β,δ,μ)(δ2+(xμ)2)(λ12)/2×Kλ1/2(αδ2+(xμ)2)exp(β(xμ))

ここで、

a(λ,α,β,δ,μ)=(α2β2)λ/22παλ1/2δλKλ(δα2β2)
テンプレート:Math は、第3種の変形ベッセル関数
μ 位置 (location) パラメータ(実数
λ (実数)
α (実数)
β 歪度 (skewness) /非対称性 (asymmetry) パラメータ(実数)
δ 尺度 (scale) パラメータ(実数)
x(;+)
テンプレート:Math のとき、δ0,|β|<α
テンプレート:Math のとき、δ>0,|β|<α
テンプレート:Math のとき、δ>0,|β|α

モーメント

本節では、以下

ζu=δα2(β+u)2ζ=ζu=0

とする。

期待値

期待値は以下の式で与えられる。

E(X)=μ+δβα2β2Kλ+1(δα2β2)Kλ(δα2β2)=μ+δ2βζKλ+1(ζ)Kλ(ζ)

分散

分散は以下の式で与えられる。

Var(X)=δα2β2Kλ+1(δα2β2)Kλ(δα2β2)+δ2β2(α2β2)[Kλ+2(δα2β2)Kλ(δα2β2)(Kλ+1(δα2β2)Kλ(δα2β2))2]=δ2ζKλ+1(ζ)Kλ(ζ)+δ4β2ζ2[Kλ+2(ζ)Kλ(ζ)(Kλ+1(ζ)Kλ(ζ))2]

モーメント母関数

モーメント母関数は以下の式で与えられる。

MGH(u)=exp(uμ)(α2β2(α2(β+u)2))λ/2Kλ(δα2(β+u)2)Kλ(δα2β2)=exp(uμ)(ζζu)λKλ(ζu)Kλ(ζ)

特性関数

特性関数は以下の式で与えられる。

φ(u)=exp(iuμ)(α2β2(α2(β+iu)2))λ/2Kλ(δα2(β+iu)2)Kλ(δα2β2)

特別なケース

テンプレート:Ill (HYP) となる。導出には、ベッセル関数の性質テンプレート:Ref labelを利用する。

確率密度関数
gh(x;1,α,β,δ,μ)=hyp(x;α,β,δ,μ)=α2β22δαK1(δα2β2)exp(αδ2+(xμ)2+β(xμ))

λ=1, α=1, β=0, δ=0 の場合はラプラス分布 Laplace(μ, 1) となる。

テンプレート:Ill (NIG) となる。導出には、ベッセル関数の性質テンプレート:Ref labelを利用する。

確率密度関数
gh(x;1/2,α,β,δ,μ)=nig(x;α,β,δ,μ)=αδπexp(δα2β2+β(xμ))K1(αδ2+(xμ)2)δ2+(xμ)2

正規逆ガウス分布 (NIG) の特別な場合として、コーシー分布となる。

自由度 テンプレート:Mvar非対称なスチューデントのt分布となる。テンプレート:Math2

gh(x;λ=ν2,α|β|,β,δ,μ)=δν|β|(ν+1)/2K(v+1)/2((δ2+(xμ)2)β2)exp(β(xμ))2(v1)/2Γ(ν2)π(δ2+(xμ)2)(ν+1)/2

自由度 テンプレート:Mvar の(対称な)スチューデントのt分布となる。

gh(x;λ=ν2,α=0,β=0,δ=ν,μ)=Γ(ν+12)πδΓ(ν2)[1+(xμ)2δ2]ν+12=Γ(ν+12)πνΓ(ν2)(1+(xμ)2ν)ν+12

平均 テンプレート:Math、分散 テンプレート:Math正規分布となる。

参考文献

テンプレート:En icon

Thanh Tam, Dec 09, 2009.

テンプレート:Ja icon

  • テンプレート:PDFlink、増田 弘毅、統計数理 (2002) 第 50 巻 第 2 号 165–199 ©2002 統計数理研究所 特集「ファイナンス統計学」

脚注

テンプレート:Reflist テンプレート:Note labelテンプレート:Note label K12(x)=K12(x)=π2x12exp(x)

外部リンク

テンプレート:確率分布の一覧