対数凸関数
数学において、関数 が対数凸(たいすうとつ、テンプレート:En)または超凸(テンプレート:En)であるとは[1]、 と対数の合成関数 自体が凸関数であることをいう。
定義
を実ベクトル空間の凸集合とし、 を非負の値をとる関数とする。このとき、 が:
- 対数凸であるとは、 が凸であることをいう。
- 狭義の対数凸であるとは、 が狭義の凸であることをいう。
ここで、 は と解釈する。
明示的には、 が対数凸であるための必要十分条件は、すべての とすべての に対して、以下の等価な2つの条件が成り立つことである:
同様に、 が狭義の対数凸であるための必要十分条件は、上記の2つの式において、すべての に対して厳密な不等号が成り立つことである。
上記の定義では がゼロになることを許容しているが、 が対数凸であり、かつ 内のどこかで値がゼロになるならば、 の内部のいたるところで値はゼロになる。
等価な条件
が区間 上で定義された微分可能な関数であるとき、 が対数凸であるための必要十分条件は、 内のすべての および に対して次の条件が成り立つことである:
これは、 かつ であるときは常に、次の条件が成り立つことと同値である:
さらに、これらの不等式が常に厳密であれば、 は狭義の対数凸である。
が2回微分可能である場合、対数凸であるための必要十分条件は、 内のすべての に対して次が成り立つことである:
この不等式が常に厳密であれば、 は狭義の対数凸である。しかしその逆は偽であり、 が狭義の対数凸であっても、ある に対して となることがあり得る。例えば の場合、 は狭義の対数凸であるが、 となる。
さらに、 が対数凸であるための必要十分条件は、すべての に対して が凸であることである[2][3]。
十分条件
- が対数凸であり、 が非負の実数であるならば、 も対数凸である。
- が対数凸関数の任意の族であるならば、 は対数凸である。
- が凸であり、 が対数凸かつ単調非減少であれば、 は対数凸である。
性質
対数凸関数 は凸関数である。なぜなら、単調増加な凸関数である と、定義より凸関数である との合成関数だからである。しかし、対数凸であることは、単に凸であることよりも厳密に強い性質である。例えば、二次関数 は凸であるが、その対数 は凸ではない。したがって、二次関数は対数凸ではない。
例
- は、 のとき対数凸であり、 のとき狭義の対数凸である。
- は、すべての に対して、 上で狭義の対数凸である。
- オイラーのガンマ関数は、正の実数に制限したとき狭義の対数凸である。事実、ボーア・モレルップの定理によれば、この性質を用いて、階乗関数の実数への拡張の中からオイラーのガンマ関数を特徴づけることができる。
関連項目
注釈
参考文献
- John B. Conway. Functions of One Complex Variable I, second edition. Springer-Verlag, 1995. テンプレート:ISBN.
- テンプレート:Springer
- テンプレート:Citation.
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- ↑ Kingman, J.F.C. 1961. A convexity property of positive matrices. Quart. J. Math. Oxford (2) 12,283-284.
- ↑ テンプレート:Harvnb.
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