重調和方程式
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数学における重調和方程式(テンプレート:Lang-en-short)とは、次のように書かれる 4 階の偏微分方程式である:
ここで テンプレート:Math は 4 階の偏微分作用素、またはラプラス作用素 テンプレート:Math の自乗で、重調和作用素 テンプレート:En として知られている。
例えば、3次元デカルト座標系では重調和方程式は次の形になる。
重調和方程式の解は重調和関数 テンプレート:En と呼ばれる。どんな調和関数も重調和であるが、逆は真ではない。
重調和方程式は連続体力学の分野(線型弾性理論における応力関数や流体力学におけるストークス流れの解など)において現れる。
2次元空間
2次元の場合の一般解は
ここで は調和関数で は の調和共役である。
2変数の調和関数は複素解析関数と深く関わりを持つが、2変数の重調和関数についても同じことが言える。2変数の重調和関数の一般形は次のように書ける:
ここで と は解析関数である。
2次元の極座標系では、重調和方程式は
となる。これは変数分離法によって解ける。その結果はテンプレート:仮リンクと呼ばれる。
例
テンプレート:Mvar 次元ユークリッド空間において、
ただし
は、テンプレート:Math のときのみ、重調和方程式となる。