ニーベンの定理

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ニーベンの定理(ニーベンのていり、テンプレート:Lang-en-short)は数学において度数法で0°≤θ≤90°の範囲で、θとsinθがともに有理数となるのは0°, 30°, 90°のみであるという定理である。イヴァン・ニーベンに因んで名付けられた[1]。式で表せば、θとその正弦が有理数となるのは以下の場合のみである。

sin0=0,sin30=12,sin90=1.

弧度法で表すと、0≤xテンプレート:Pi/2の範囲でx/テンプレート:Piが有理数であるとき、sinxが有理数となるときはsin0=0, sinテンプレート:Pi/6=1/2, sinテンプレート:Pi/2=1である場合のみである。

この定理はニーベンの書籍 Irrational numbers (『無理数』)の系3.12に書かれている[2]

一般角に拡張して書くこともできる[2]。有理数θにおいて、θの正弦または余弦が取る有理数値は0,±1/2,±1に限られる。また、正割または余割が取る有理数値は±1,±2に限られる。正接または余接が取る有理数値は0,±1に限られる[3]

歴史

ニーベンの証明は彼の書籍 Irrational Numbers に示されている。しかしニーベンの証明以前に、テンプレート:仮リンクやオルムステッド(J. M. H. Olmstead)によって証明されていた[2]。1933年のレーマーの書籍では、レーマーは余弦においてより一般の結果を証明している。具体的には、互いに素な整数k,n(n>2)に対して、2cos(2πk/n)φ(n)/2次の代数的数である。ただしφトーシェント関数。有理数は1次の代数的数であるから、n2またはφ(n)=2が必要となり、n=1,2,3,4,6の場合のみが残る。これらを個々に確かめることにより、ニーベンの定理の主張を得る。次に彼はsin(θ)=cos(θπ/2)を用いて正弦についての結果を得た[4]。1956年、ニーベンはレーマーの結果を他の三角関数に拡張した[2]。 他の数学者はその後、新しい証明を発表している[3]

関連項目

出典

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参考文献

外部リンク