正二十面体

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テンプレート:Infobox Polyhedron with net

正二十面体(せいにじゅうめんたい、テンプレート:Lang-en-short)は立体の名称の1つ。空間正三角形20枚で囲んだ凸多面体3次元空間で最大の面数を持つ正多面体である。

正多面体のひとつである正十二面体の頂点周りを面の中心まで切頂することによって得られる(双対関係)。

また、正六面体や正十二面体に対する捩じり切り操作と同様の操作を正四面体に対して行うことでも得られる[1]

性質

正二十面体サイコロ

計量

一辺の長さをaとすると、

面の面積 A=143a2
表面積 S=20A=53a2
体積 V=13Sr=15+5512a3
最長対角線の長さ d=10+252a
外接球半径 R=d2=10+254a
内接球半径 r=33+1512a

頂点、辺、面の座標

以下は、標準的な座標の取り方の一つである。ここで φ黄金比 1+52ϵ1,ϵ2,ϵ3=±1 である。

12個の頂点(原点からの距離 φ+2)の座標
  • (0,ϵ2,ϵ3φ) のxyz座標を偶置換した 12個
30個の辺(長さ2)の、両端点および中心の座標
  • 両端点 (0,ϵ2,ϵ3φ)(ϵ1,ϵ2φ,0)、中心 12(ϵ1,ϵ2φ2,ϵ3φ) のxyz座標を偶置換した 24個
  • 両端点 (0,1,ϵ3φ)(0,1,ϵ3φ)、中心(0,0,ϵ3φ) のxyz座標を偶置換した 6個
20個の面の、外側から見て反時計回りの頂点列および中心の座標
  • 頂点 (0,ϵ2,ϵ1ϵ2φ),(ϵ1φ,0,ϵ1ϵ2),(ϵ1,ϵ2φ,0) の4個
  • 頂点 (0,ϵ2,ϵ1ϵ2φ),(ϵ1,ϵ2φ,0),(ϵ1φ,0,ϵ1ϵ2) の4個
  • 頂点 (0,ϵ2,ϵ3φ), (0,ϵ2,ϵ3φ), (ϵ2ϵ3φ,0,ϵ3) のxyz座標を偶置換した 12個

対称性

テンプレート:仮リンクには(この球面で水色の大円として見えている)15枚の鏡映平面があり、それらはπ/5、π/3、π/2の角度で会し、球面を120の三角形のテンプレート:仮リンク(黄)に分かつ。また、6本の5回回転軸(英: 5-fold axes)(青)、10本の3回回転軸(赤)、15本の2回回転軸(赤紫)がある。正二十面体の頂点は5回回転軸上の点に存在する。

テンプレート:Main 正二十面体の回転テンプレート:仮リンク I は5文字の交代群 A5同型である。位数は60。この非可換単純群は5文字の対称群 S5 の唯一の非自明な正規部分群である。一般の五次方程式ガロア群は5文字の対称群に同型であり、そしてこの正規部分群が単純で非可換なので、一般の五次方程式は冪根による解を有しない。アーベル‐ルフィニの定理の証明はこの単純な事実を用いる。そしてフェリックス・クラインテンプレート:仮リンクの理論を利用して一般の五次方程式の解析的解法を導く本を書いた テンプレート:Harv。詳しい歴史ならびに関係する7文字と11文字の対称性についてはテンプレート:仮リンクを見よ。

(鏡映を含めた)正二十面体の全て(full)の対称性の群はテンプレート:訳語疑問点範囲 Ih として知られる。位数は120。そしてこれは回転対称群と、正二十面体の中心を通る鏡映によって生成されるサイズ2の群 C2 との直積 A5×C2 に同型である。

また、双対図形である正十二面体の回転の群ならびに対称性の群は、どちらも正二十面体のそれと全く等しい。

この図形を枠に持つ立体

正二十面体をに持つのは次の立体である。


大十二面体

小星型十二面体

大二十面体

派生的な立体


切頂二十面体
t{5, 3}

二十・十二面体
r{5, 3} = r{3, 5}

三方二十面体

正十二面体と正二十面体による複合多面体

近縁となるジョンソンの立体

正二十面体と近縁となるジョンソンの立体は次の通りである。


正五角錐反柱

双五角錐柱

双五角錐

双四角錐反柱

二側錐欠損二十面体

三側錐欠損二十面体

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

参考文献

関連項目

テンプレート:Div col

テンプレート:Div col end

外部リンク

テンプレート:Commonscat テンプレート:多面体