ベルヌーイのレムニスケート
ナビゲーションに移動
検索に移動



(テンプレート:Math) の極座標系のグラフと対応する直交座標系におけるグラフ。テンプレート:Legend-lineテンプレート:Legend-lineテンプレート:Legend-lineテンプレート:Legend-lineテンプレート:Legend-lineテンプレート:Legend-line
ベルヌーイのレムニスケート(テンプレート:Lang-en-short)は極座標の方程式
で表される曲線である。連珠形(れんじゅけい)とも呼ばれる。
直交座標の方程式では
となる。
レムニスケートはヤコブ・ベルヌーイによって1694年に最初に発見され、イタリアの数学者テンプレート:仮リンクによって楕円積分論の事例として詳しく研究された。オイラーはファニャノの『数学論文集』に刺激を受け、微分方程式論の研究を発展させ、独自の楕円積分論を構築した。
性質
- カッシーニの卵形線の特殊例と見なすことができる。
- x軸、y軸に対して線対称である。
- 原点Oで自らと交わる。原点Oにおける接線は y=±x となる。原点Oと でx軸と交わる。
- 点 テンプレート:Math は、レムニスケートの焦点と呼ばれる。レムニスケート上では、「任意の点と一方の焦点との距離」と「当該任意の点ともう一方の焦点との距離」の積は一定値 テンプレート:Math となる。
- 直角双曲線の接線に、原点から垂線を下ろした点の軌跡はレムニスケートになる。
- 中心が直角双曲線上にあり、なおかつ原点を通る円の包絡線はレムニスケートになる。
- ループ1つで囲まれる面積は テンプレート:Math であり、2つ合わせて テンプレート:Math となる。
- 区間 における曲線の弧長は第一種楕円積分を用いて と表される。これにより、曲線の全周長は となる。ここで テンプレート:Math はレムニスケート周率と呼ばれ、テンプレート:Mvar を円の半径、レムニスケート周率を円周率と見立てれば、全周長の式は円の周長の式と合致することとなる。
- 極座標の偏角 テンプレート:Mvar の点における法線とx軸との成す角は、テンプレート:Math となる。