半正規分布

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テンプレート:確率分布2 確率論や統計学において、半正規分布は、正規分布に関連する確率密度分布のうちの1つである。

Xが通常の正規分布N(0,σ2)に従うとしたとき、 Y=|X|は半正規分布に従う。

性質

σを元となった正規分布の標準偏差とすると、この分布の確率密度関数(PDF)は

fY(y;σ)=2σπexp⁡(−y22σ2)y≥0

で与えられる。この分布の平均値は E[Y]=μ=σ2πである。

また、σが0に近い場合に発生する問題に対処するため、θ=πσ2なるパラメータで記述することがある。この場合、この分布のPDFは

fY(y;θ)=2θπexp⁡(−y2θ2π)y≥0

で与えられ、この分布の平均値は E[Y]=μ=1θである。

この分布の累積分布関数(CDF)は

FY(y;σ)=∫0y1σ2πexp⁡(−x22σ2)dx

により定義される。z=x/(2σ)なる変数変換により、 CDFとして

FY(y;σ)=2π∫0y/(2σ)exp⁡(−z2)dz=erf⁡(y2σ)

を得る。ここで、erfは誤差関数である。

CDFの逆関数は

Q(F;σ)=σ2erf−1(F)

である。ここで、 0≤F≤1 であり、erf−1 は誤差関数の逆関数である。

この分布の期待値は

E[Y]=σ2/π

であり、分散は

var⁡(Y)=σ2(1−2π)

である。

半正規分布の分散がXの分散σ2に比例しているので、σを半正規分布の尺度母数とみなすことができる。

半正規分布の微分エントロピーは

h(Y)=12log2(πeσ22)

である。これは平均が0かつ0まわりのモーメントが一致している正規分布のそれよりちょうど1ビットだけ小さい:

12log2(πeσ22)=12log2(2πeσ2)−1


このことは、正規分布の偶奇性から、絶対値を取る操作によって元の分布が持っていた符号の情報が失われていると考えることで直感的に理解することができる。

応用

半正規分布は、分散をベイズ推定によって推定する場合における事前分布として一般的に用いられている。[1][2]

パラメータ推定

確率変数{xi}i=1nが半正規分布からの独立同分布に従うとした時、その分布における未知のパラメータσ は最尤推定によって

σ̂=1n∑i=1nxi2

と与えられる。この統計量の偏りは

b≡E⁡[(σ̂mle−σ)]=−σ4n

であるから、不偏推定量として

σ̂mle∗=σ̂mle−b̂

が得られる。

関連する分布

関連項目

脚注

テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:確率分布の一覧