Iのi乗
テンプレート:出典の明記 数学において、虚数単位 テンプレート:Mvar の テンプレート:Mvar 乗(テンプレート:Mvar の テンプレート:Mvar じょう)すなわち テンプレート:Math とは、ある可算無限個の正の実数である。ネイピア数 テンプレート:Mvar と円周率 テンプレート:Mvar を用いて、
と書ける(テンプレート:Mvar は任意の整数)。テンプレート:Math としたとき、テンプレート:Math は主値
を取る(テンプレート:OEIS)。
計算の方法
まず テンプレート:Mvar の偏角は(ラジアンで) テンプレート:Math(テンプレート:Mvar は任意の整数)であることに注意する。
ただし テンプレート:Math は複素対数函数(多価関数)であり、テンプレート:Math は
そして指数関数 テンプレート:Math は、冪級数
等により定義され、虚数乗も計算できる。
ここで テンプレート:Math は実数値関数の自然対数であり
と計算される。テンプレート:Math とおくと
となる。主値は冒頭の通り テンプレート:Math のときの テンプレート:Math である。
数学的性質
テンプレート:Math の取る値はどれも正の実数であるが、テンプレート:Math の整数 テンプレート:Mvar を適当に小さくとれば、どんな実数よりも大きな数になり、逆に テンプレート:Mvar を大きくとれば、どんな正の実数よりも小さな数になる。したがって テンプレート:Math には最大値も最小値も存在しない。
テンプレート:Math の主値 テンプレート:Math は
であるから、ゲルフォント=シュナイダーの定理より、超越数であるため、無理数である。同様に他の テンプレート:Math の値も超越数である。
なお テンプレート:Math も
なので、テンプレート:Math である。
テトレーション の極限は実数ではない複素数に収束する (Macintyre 1966)。
ただし、テンプレート:Math はランベルトのW関数である。