代数幾何学用語一覧

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代数幾何学用語一覧(だいすうきかがくようごいちらん、テンプレート:Lang-en-short)では、代数幾何学で使われる用語を一覧にまとめる。

テンプレート:仮リンクテンプレート:仮リンクテンプレート:仮リンクも参照。数論的な応用についてはテンプレート:仮リンク参照。

この記事では、簡単のために基底スキームについての明記をしばしば省略する。つまり、ある基底スキーム S 上のスキームのことを単にスキームと言ったり S 射のことを射と言ったりする。


テンプレート:Horizontal TOC


あ行

テンプレート:Visible anchorabelian
1. アーベル多様体は完備な群多様体のこと。複素多様体 n/2n(代数多様体であるとき)や有限体 𝔽q 上の楕円曲線 E など。
2. テンプレート:仮リンクはアーベル多様体の平坦族のこと。
テンプレート:Visible anchoraffine
1. アフィン空間とは、おおまかに言うと原点がどこか忘れたベクトル空間のこと。
2. アフィン多様体はアフィン空間の中の多様体。
3. アフィン・スキーム環のスペクトルであるようなスキームのこと。
4. テンプレート:仮リンクは、任意の開アフィン部分集合の原像がアフィンになる射のこと。ケレン味のある言い方をすると、アフィン射とは、OX 代数の層の大域的な Spec を環のスペクトルと同様な方法でとることにより作られた射のこと。ベクトル束有限射などが重要なアフィン射。
5. 射影空間の閉部分代数多様体 X 上のテンプレート:仮リンクX の斉次座標環の Spec。
テンプレート:Visible anchorArakelov geometry
有理整数環 ℤ の Spec のコンパクト化上の代数幾何学。テンプレート:仮リンク参照[1]
テンプレート:Visible anchorartinian
0次元かつネーターであること。スキームに対しても環に対しても使われる。
テンプレート:Visible anchorArtin stack
代数的スタックの別名。
テンプレート:Visible anchorstable
1. 安定曲線とは、おとなしい特異点を持つ曲線のこと。振る舞いのよいテンプレート:仮リンクを作るために使われる。
2. テンプレート:仮リンクは、テンプレート:仮リンクを作るために使われる。
テンプレート:Visible anchoralgebraic geometry over the field with one element
目標の1つはリーマン予想を証明すること[2]。「一元体」や参考文献[3][4][5]を参照。
テンプレート:Visible anchordivisorial
1. 正規多様体上のテンプレート:仮リンクとは、あるヴェイユ因子 DOX(D) とかける反射的層のこと。
2. テンプレート:仮リンクとは、可逆層の豊富族があるスキームのこと。豊富な可逆層があるスキームが基本的な例。
テンプレート:Visible anchorWeil divisor
余次元 1 のサイクルのこと。こちらのほうが標準的な呼び方。「因子 (代数幾何学)」参照。
テンプレート:Visible anchorWeil reciprocity
テンプレート:仮リンク」参照。
テンプレート:Visible anchorétale
テンプレート:Nowrapエタールとは、平坦かつ不分岐であること。同値な定義がいくつかある。XY が代数的閉上の滑らかな多様体の場合には、エタール射であることと接ベクトル空間に同型写像 df:TyYTf(y)X が誘導されることは同値であり、微分幾何学におけるエタール写像と同じ概念である。エタール射は重要な射の種類である。テンプレート:仮リンクの定義に使われ、これから現在の代数幾何学の礎石の1つであるエタール・コホモロジーが作られる。
テンプレート:Visible anchorconic
次数が 2 の代数曲線
テンプレート:Visible anchorpencil
1 次元の線形系。
テンプレート:Visible anchorEuler sequence
テンプレート:仮リンクとは、層の完全系列
0𝒪𝐏n𝒪𝐏n(1)(n+1)T𝐏n0,
のこと。ここで、Pn は体上の射影空間、最後のゼロではない項はテンプレート:仮リンク

か行

テンプレート:Visible anchoropen
1. スキームの射 テンプレート:Nowrap)とは、基礎位相空間の写像が(閉)であること。つまり、Y の開部分スキームが X の開部分スキームに写されること(閉の場合も同様)。例えば、有限表示の平坦射は開で、固有写像は閉である。
2. スキーム X開部分スキームは、開部分集合 U に構造層 𝒪X|U をつけたもの[6]
テンプレート:Visible anchorinvertible sheaf
階数が 1 の局所自由層。乗法群 𝔾mテンプレート:仮リンクと言っても直線束と言っても同じこと。
テンプレート:Visible anchorCastelnuovo–Mumford regularity
スキーム S 上の射影空間 f:𝐏SnS 上の連接層 Fテンプレート:仮リンクは、全ての i > 0 に対して
Rif*F(ri)=0
となる最小の整数 r のこと。
テンプレート:Visible anchorrigid
テンプレート:仮リンクが自明なものしか存在しないこと。例えば、射影空間H1(𝐏n,T𝐏n)=0 なので堅い(テンプレート:仮リンクを使う)。
テンプレート:Visible anchorrigidify
"自己同型を無くす"というような意味で使われる言葉。使用例:"レベル構造をいれて堅くする。"
テンプレート:Visible anchorsecant variety
テンプレート:仮リンクとは、与えられた射影多様体 Vr の全ての r 内の割線の合併の閉包のこと。
テンプレート:Visible anchorGabriel–Rosenberg reconstruction theorem
テンプレート:仮リンクとは、スキーム XX 上の準連接層の圏から復元できるという定理である[7]。この定理はテンプレート:仮リンクの出発点である。テンプレート:仮リンクを定義するには、この定理を公理とし、その上の準連接層の圏を定義すればよいからだ。
https://mathoverflow.net/q/16257 も参照。
テンプレート:Visible anchorCalabi–Yau
カラビ・ヤウ計量とは、リッチ曲率がゼロであるケーラー計量のこと。
テンプレート:Visible anchorCartier
S 上のスキーム X の有効カルティエ因子 D は、X の閉部分スキームであって、S 上平坦かつそのイデアル層が可逆(階数が1で局所自由)であるもの。
テンプレート:Visible anchorgeometric quotient
群スキーム G の作用を持つスキーム Xテンプレート:仮リンクとは、ファイバーが軌道となるような良い商のこと。
テンプレート:Visible anchorgeometric property
k 上のスキーム X の性質が"テンプレート:仮リンク"とは、任意の体の拡大 E/k についての XE=X×SpeckSpecE で成り立つこと。
テンプレート:Visible anchorgeometric point
代数的閉体のスペクトルのこと。
テンプレート:Visible anchorgeometric genus
滑らかな n 次元射影多様体 Xテンプレート:仮リンクとは
dimΓ(X,ΩXn)=dimHn(X,𝒪X)
のこと。等号はセール双対性による。
テンプレート:Visible anchororbifold
近年では、テンプレート:仮リンクは可微分多様体の圏上のテンプレート:仮リンクとして定義されることが多い[8]
テンプレート:Visible anchorind-scheme
テンプレート:仮リンクはスキームの閉埋入の帰納的極限。
テンプレート:Visible anchorirreducible
スキーム X既約とは、位相空間として、片方が X そのものでない限り2つの閉部分集合の和集合としてかけないことをいう。アフィンスキームの素イデアルと点の対応を使うと、X が既約であることと、X が連結かつ環 Ai は全て極小素因子をちょうど1つ持つことは同値であることが分かる。このことから、ちょうど1つの極小素因子を持つ環はテンプレート:仮リンクと呼ばれる。任意のネータースキームは、一意的に有限個の空ではない極大既約閉部分集合(既約成分と呼ばれる)の和集合としてかける。アフィン空間射影空間は既約だが、Spec k[x,y]/(xy) = は既約ではない。
テンプレート:Visible anchorspherical variety
テンプレート:仮リンクとは、正規 G 多様体(G は連結な簡約群)であって G のボレル部分群による稠密な開軌道を持つもの。
テンプレート:Visible anchorstrict transform
閉部分スキーム Z に沿ってのブロー・アップ π:X~X と射 f:YX が与えられたとする。Yテンプレート:仮リンク(固有変換ともいう)とは、閉部分スキーム f1Z に沿っての Y のブロー・アップ Y~Y のこと。f が閉埋入なら、誘導された写像 Y~X~ も閉埋入である。
テンプレート:Visible anchorfinite type (locally)
テンプレート:Nowrap局所有限型とは、X にアフィン開集合 Spec B による被覆があり、 それぞれの逆像 f1(Spec B) がアフィン開集合 Spec A により被覆され、 全ての AB 代数として有限生成であること。射 テンプレート:Nowrap有限型とは、X にアフィン開集合 Spec B による被覆があり、全ての逆像 f1(Spec B) が有限個のアフィン開集合 Spec A により被覆され、それぞれの AB 代数として有限生成であること。
テンプレート:Visible anchorlocal uniformization
テンプレート:仮リンクは、付値環を使って弱い形での特異点解消を構成する方法。
テンプレート:Visible anchorlocal
スキームの重要な性質の多くは局所的な性格を持っている。つまり、スキーム X がある性質 P を持つのは、X の開部分スキーム Xi による任意の被覆 X= Xi において全ての Xi が性質 P を持つとき、かつそのときに限る。普通は、1つの被覆についてチェックすれば十分で、全てについてチェックする必要はない。ザリスキー位相テンプレート:仮リンクのような他の位相を区別したいときは、ザリスキー局所的な性質ともいう。スキーム X とアフィン開部分スキーム Spec Ai による被覆を考える。アフィン・スキームの対応を使うと、局所的性質とは環 Ai の性質である。性質 P が上述の意味で局所的であるのは、対応する環の性質が局所化に関して閉じているとき、かつそのときに限る。例えば、ネーター環のスペクトルで被覆されるものを局所ネータースキームという。ネーター環の局所化は再びネーターであることから、局所ネーターというスキームの性質は上述の意味で局所的である(なのでこの名前がつけられている)。もう1つの例は、環が被約(ゼロでない冪零元を持たないこと)であることである。被約なら、その局所化もそうである。非局所的な性質の例は、分離性である(定義は後述 #分離的)。任意のアフィンスキームは分離的なので、任意のスキームは局所的には分離的である。しかし、アフィンスキームを病的な方法で貼り合わせると非分離的なスキームができあがる。次は、スキームに適用される環の局所的性質の(網羅的ではない)一覧である。X = Spec Ai をスキームのアフィン開部分スキームによる被覆とする。簡単のために、以下では kとする。ほとんどの例は底が整数環 Z でも、あるいはより一般の底でも通用する。連結、既約、被約、整、正規、正則、コーエン・マコーレイ、局所ネーター、次元、鎖状。
テンプレート:Visible anchorlocal complete intersection
局所環が完全交叉環であること。テンプレート:仮リンクも参照。
テンプレート:Visible anchorlocally Noetherian
Aiネーター環。加えて、有限個のそのようなアフィンスペクトルで X を被覆することができるとき、スキームはネーターであるという。ネーター環のスペクトルはネーター的位相空間であるが、逆は正しくない。例えば、有限次元の代数幾何学におけるほとんどのスキームは局所ネーターであるが、GL=GLn はそうではない。
テンプレート:Visible anchorlocally factorial
局所環が一意分解環であること。
テンプレート:Visible anchorlocally of finite type
テンプレート:Nowrap局所有限型とは、X にアフィン開集合 Spec B による被覆があり、 逆像 f1(Spec B) はそれぞれアフィン開集合 Spec Aによって被覆され、AB 代数として有限生成であること。
テンプレート:Visible anchorcurve
1次元代数多様体。
テンプレート:Visible anchorsurface
2次元の代数多様体。
テンプレート:Visible anchorbig
n 次元 X 上のテンプレート:仮リンク L とは、lim supldimΓ(X,Ll)/ln>0 が成り立つ直線束のこと。
テンプレート:Visible anchorQuot scheme
テンプレート:仮リンクは、射影スキーム上の局所自由層の商をパラメトライズする。
テンプレート:Visible anchorGrauert–Riemenschneider vanishing theorem
テンプレート:仮リンク小平消滅定理を高次順像層に拡張したもの。https://arxiv.org/abs/1404.1827 も参照。
テンプレート:Visible anchorKuranishi map
テンプレート:仮リンク参照。
テンプレート:Visible anchorcrepant
正規多様体の間の射 f:XYテンプレート:仮リンクであるとは、f*ωY=ωX が成り立つこと。
テンプレート:Visible anchorGrothendieck's vanishing theorem
テンプレート:仮リンクテンプレート:仮リンクに関するもの。
テンプレート:Visible anchorgroup scheme
テンプレート:仮リンクとは、スキームであってその点の集合がの構造を持つもの。
テンプレート:Visible anchorgroup variety
"滑らかな"代数群の古い呼び方。
テンプレート:Visible anchorformalテンプレート:要出典
テンプレート:仮リンク参照。
テンプレート:Visible anchorKempf vanishing theorem
テンプレート:仮リンクは旗多様体の高次コホモロジーの消滅に関するもの。
テンプレート:Visible anchorCohen–Macaulay
スキームがコーエン・マコーレイとは、全ての局所環がコーエン・マコーレー環であること。例:正則スキームと Spec k[x,y]/(xy) はコーエン・マコーレイ。はコーエン・マコーレイではない。
テンプレート:Visible anchorKodaira dimension
1. 半豊富な直線束 L小平次元飯高次元とも呼ばれる)とは、L の切断環の Proj の次元のこと。
2. 正規多様体 X の小平次元とは、その標準層の小平次元のこと。
テンプレート:Visible anchorKodaira vanishing theorem
小平消滅定理」参照。
テンプレート:Visible anchorCox ring
斉次座標環の一般化。「テンプレート:仮リンク」参照。
テンプレート:Visible anchorproper
射が固有とは、分離的かつ絶対閉(任意のファイバー積が閉写像であること)かつ有限型であること。射影的射は固有である。しかし逆は一般には正しくない。「テンプレート:仮リンク」も参照。固有射の深い性質の1つはテンプレート:仮リンクの存在である。つまり、ある中間的なスキームが存在して、このスキームへの連結ファイバーを持つ射と有限射に分解できる。
テンプレート:Visible anchorGorenstein
1. テンプレート:仮リンクとは、局所ネータースキームであってその局所環がゴレンシュタイン環であるもの。
2. 正規多様体が ℚ-ゴレンシュタインとは、標準因子が ℚ-カルティエであること(コーエン・マコーレイである必要はない)。
3. 標準因子がカルティエのときに正規多様体をゴレンシュタインと呼ぶ人もいる。これは 1. とは不整合な使い方。
テンプレート:Visible anchorcompactification
例えば「テンプレート:仮リンク」参照。

さ行

テンプレート:Visible anchorcatenary
スキームが鎖状とは、2つの既約な閉部分スキームの間の鎖が全て同じ長さであること。体上の多様体などほぼ全てがこれであり、鎖状でない例を作るのは困難。
テンプレート:Visible anchorZariski–Riemann space
テンプレート:仮リンクとは、局所環付き空間であって、その点が付値環であるもの。
テンプレート:Visible anchorarithmetic genus
r 次元射影多様体 Xテンプレート:仮リンクとは、(1)r(χ(𝒪X)1) のこと。
テンプレート:Visible anchordimension
テンプレート:仮リンクは、既約閉部分スキームの鎖の最大の長さと定義される、大域的な性質である。スキームが既約であれば局所的である。これは位相にのみ依存し、構造層には依存しない。「大局次元」も参照。例:テンプレート:仮リンクは、次元 0 のものはアルティンスキーム、1 のものは代数曲線、2 のものは代数曲面
テンプレート:Visible anchordegree
1. 完備多様体上の直線束 L の次数は、整数 dχ(Lm)=dn!mn+O(mn1) が成り立つもの。
2. 体 k 上の完備多様体 f:XSpeck 上のサイクル x の次数は f*(x)A0(Speck)=
3. 有限射の次数については「代数多様体の射#有限射の次数」参照。
テンプレート:Visible anchordominant
テンプレート:Nowrap支配的とは、像 f(X) が稠密であること。アフィンスキームの射 Spec ASpec B が稠密であることと、対応する写像 BA の核が B のベキ零根基に含まれることは同値。
テンプレート:Visible anchormorphism
1. 多様体の射は局所的に多項式
2. スキームの射局所環付き空間としての射
3. スタックの(S スキームの圏上の)射 f:FG とは、PGf=PF となる関手のこと。ここで PF,PG は基底の圏への構造写像。
テンプレート:Visible anchorgerbe
テンプレート:仮リンクとは、おおまかに言うとスタックであって局所的に空ではなく中の2つの対象が局所同型であるようなもの。
テンプレート:Visible anchorprojection formula
テンプレート:仮リンクとは、与えられた、スキームの射 f:XY𝒪X 加群 、有限階数の局所自由 𝒪Y 加群 に対して、自然同型
f*(Ff*E)=(f*F)E
が成り立つという公式である。一言でいうと、f* は局所自由層の作用に関して線形である。
テンプレート:Visible anchorprojective bundle
E をスキーム X 上の局所自由層とする。Eテンプレート:仮リンク P(E) とは、E の双対の対称代数の大域的 Proj
𝐏(E)=𝐏𝐫𝐨𝐣(Sym𝒪X(E))
のこと。この定義が今では標準的なもの(例えば、フルトンの『Intersection theory』)であるが、EGA やハーツホーンにおけるものとは異なる。これらでは双対を取っていない。
テンプレート:Visible anchorprojective
1. 射影多様体は、射影空間の閉部分代数多様体のこと。
2. スキーム S 上の射影スキームとは、S スキームであって構造射がある射影空間 𝐏SNS の閉部分スキームを介して分解できるもののこと。
3. 射影的射はアフィン射と同様に定義される。テンプレート:Nowrap射影的とは、射影空間 Xn:=n×SpecX への閉埋入とこの射影空間から X への射影に分解できることをいう[9]。この定義は EGA II.5.5.2. における定義より制約の強いものである。後者では、f が射影的であることを、準連接次数付き OX 代数 𝒮テンプレート:仮リンク で、しかも 𝒮1 が有限生成かつこれにより 𝒮 が生成されることと定義している。X がアフィン、あるいはより一般に準コンパクトかつ分離的かつ豊富層が存在するならば、2つの定義は一致する[10]。例えば、X が環 A 上の射影空間 An の開部分スキームの場合などである。
テンプレート:Visible anchorprojectively normal
#正規」参照。
テンプレート:Visible anchorweakly normal
スキームが弱正規とは、自身への有限な双有理射が同型写像になること。
テンプレート:Visible anchorfinal
グロタンディークの基本的なアイデアの1つは、関係性を重視すること、つまりスキームそれ自身ではなく射を考えることであった。スキームの圏は整数環 のスペクトルを終対象として持つ。したがって、任意のスキーム S は一意的な方法で Spec() にある。
テンプレート:Visible anchorSchubert
1. テンプレート:仮リンクとは、グラスマン多様体 Gr(d,n) 上の、標準的なボレル部分群 B(上三角行列のなす群)の軌道のこと。
2. テンプレート:仮リンクとは、シューベルト・セルの閉包のこと。
テンプレート:Visible anchorgenus
#算術種数」と「#幾何種数」参照。
テンプレート:Visible anchorgenus formula
射影平面の中の結節曲線についてのテンプレート:仮リンクとは、曲線の種数は
g=(d1)(d2)/2δ
で計算できるという公式。ここで、d は曲線の次数、δ は結節点の数(曲線が滑らかなら0)である。
テンプレート:Visible anchorquasi-compact
テンプレート:Nowrap準コンパクトとは、ある(全て、と言っても同じこと) X のアフィン開被覆 Ui = Spec Bi が存在して、原像 f−1(Ui) が準コンパクトになること。
テンプレート:Visible anchorpure dimension
スキームが純次元 d を持つとは、各既約成分の次元が d であること。
テンプレート:Visible anchorquasi-projective
テンプレート:仮リンクとは、局所的に閉な射影空間の部分代数多様体のこと。
テンプレート:Visible anchorquasi-separated
テンプレート:Nowrapテンプレート:仮リンクYX 上準分離的ともいう)とは、対角射 テンプレート:Nowrap が準コンパクトであること。スキーム Y準分離的とは、Y が Spec(Z) 上準分離的であること[11]
テンプレート:Visible anchorquasi-finite
テンプレート:Nowrap有限ファイバーとは、全ての点 xX のファイバーが有限集合であること。射が準有限とは、有限型かつ有限ファイバーであること。
テンプレート:Visible anchorquasi-coherent
ネータースキーム X 上の準連接層とは、OX 加群の層で局所的に加群で与えられるもののこと。
テンプレート:Visible anchorquotient stack
テンプレート:仮リンクは、スキームや多様体の商を一般化したもの。通常 [X/G] と表記される。
テンプレート:Visible anchoradjunction formula
1. X を代数多様体、D をその上の有効なカルティエ因子とし、ともにテンプレート:仮リンク ωD,ωX があったとする。このとき、
ωD=(ωX𝒪X(D))|D
が成り立つ。これを随伴公式という。
2. XD が滑らかであれば、この公式は次と同値:
KD=(KX+D)|D
ここで KD,KXDX標準因子

テンプレート:Quote box

テンプレート:Visible anchorscheme
スキームとは、局所的には可換環スペクトルである局所環付き空間のこと。
テンプレート:Visible anchorstack
スタックは自己同型を持つ点の集合をパラメトライズする。
テンプレート:Visible anchorintegral
被約かつ既約なスキームはと呼ばれる。局所ネータースキームに対しては、整であることと整域のスペクトルで被覆できる連結スキームであることは同値である。(厳密に言えば、2つの整スキームの非交和は整ではないので、これは局所的性質ではない。しかし、既約なスキームについては、これは局所的性質である。)例:スキーム Spec k[t]/ff既約多項式なら整。Spec A×B は(A, B ≠ 0 なら)整ではない。
テンプレート:Visible anchornormal
1. 局所環が整閉整域である整スキームのことをテンプレート:仮リンクという。例えば、全ての正則スキームは正規だが、特異点のある曲線は正規ではない。
2. 滑らかな曲線 C𝐏rk 正規とは、次数 k の超曲面が完備線形系 |𝒪C(k)| を切断すること。全ての k > 0 に対して k 正規であるとき、射影的に正規という。"曲線は、埋め込みに対応する線形系が完備であるとき射影的に正規"といってもいい。"線形正規"は 1 正規と同義。
3. 閉部分代数多様体 X𝐏r が射影的に正規とは、X 上のアフィン被覆テンプレート:仮リンクであること。つまり、X の斉次座標環が整閉整域であること。これは 2. における定義と整合的である。
テンプレート:Visible anchornormal crossings
テンプレート:仮リンク」参照。
テンプレート:Visible anchornormally generated
代数多様体 X 上の直線束 L正規生成とは、全ての整数 n > 0 に対し自然な写像 Γ(X,L)nΓ(X,Ln) が全射であること。
テンプレート:Visible anchorproperty P
P をスキームの性質で、基底変換してもこの性質が失われないようなものとする。例えば、"有限型"、"固有"、"滑らか"、"エタール"などである。このとき、表現可能な射 f:FG が性質 P を持つとは、任意の BGB はスキーム)に対して、基底変換 F×GBB が性質 P を持つことをいう。
テンプレート:Visible anchorgeneric point
稠密な点。
テンプレート:Visible anchorregular
テンプレート:仮リンクとは、局所環が正則局所環であるスキームのこと。例:体上のテンプレート:仮リンクは正則。一方、Spec k[x,y]/(x2+x3-y2)== は正則ではない。
テンプレート:Visible anchorregular function
代数多様体からアフィン直線への
テンプレート:Visible anchorregular embedding
テンプレート:仮リンク i:XYテンプレート:仮リンクであるとは、X の任意の点に対して Y のあるアフィン近傍が存在し、そこにおける X のイデアルが正則列で生成されること。i が正則埋入なら、iテンプレート:仮リンク、つまり X のイデアル層を と置くと /2 で定義される層は局所自由である。
テンプレート:Visible anchorSerre duality
#双対化層」参照。
テンプレート:Visible anchorSerre's conditions Sn
テンプレート:仮リンク参照。https://mathoverflow.net/q/22228 も参照。
テンプレート:Visible anchoruniversally
射がある性質を絶対的に(もしくは強く、普遍的に)持つとは、その射の全ての基底変換が同じ性質を持つことを言う。例:強鎖状、絶対閉射(普遍的閉と訳されることもある)。
テンプレート:Visible anchorsection ring
スキーム X 上の直線束 Lテンプレート:仮リンク(切断の環ともいう)とは、次数付き環 0Γ(X,Ln) のこと。
テンプレート:Visible anchortangent space
ザリスキー接空間」参照。
テンプレート:Visible anchorlinearization
テンプレート:仮リンク/ベクトル束の構造についての他の言い方。
テンプレート:Visible anchorimage
テンプレート:Nowrap をスキームの射としたとき、fスキーム論的像とは、次の普遍性を満たす一意に定まる部分スキーム テンプレート:Nowrap のことをいう。
  1. fi を経由する
  2. テンプレート:NowrapX の任意の閉部分スキームで fj を経由するものとしたとき、i もまた j を経由する[12][13]
この概念は f の通常の集合論的像 f(Y) とは異なる。例えば、Z の基礎位相空間は常に X における f(Y) のザリスキー閉包を含む(が必ずしも一致しない)。それゆえ、YX の任意の開(そして閉ではない)部分スキームで f が包含写像なら、Zf(Y) とは異なる。Y が被約なら、Z は被約閉部分スキームの構造をいれた f(Y) のザリスキー閉包になる。しかし一般的には、f が準コンパクトでない限り Z の構成は X 上局所的ではない。
テンプレート:Visible anchordualizing sheaf
純次元 n の射影的なコーエン・マコーレイ・スキーム上のテンプレート:仮リンクとは、X 上の連接層ω であって X 上の任意の局所自由層 F に対して
Hni(X,Fω)Hi(X,F)*
を満たすもの。X が滑らかな射影多様体の場合には、標準層がこれにあたる。
テンプレート:Visible anchordualizing complex
テンプレート:仮リンク」参照。
テンプレート:Visible anchorbirational morphism
双有理射とは、スキームの射で、ある稠密な開部分集合に制限すると同型写像となるもの。ブローアップが典型例。

た行

テンプレート:Visible anchorsheaf generated by global sections
大域切断の集合で全ての点における層の茎が張られる層のこと。「加群の層」参照。
テンプレート:Visible anchordegeneration
1. スキーム X がスキーム X0X の極限という)にテンプレート:仮リンクするとは、テンプレート:仮リンク(一般ファイバーとも)が X かつテンプレート:仮リンクX0 であるようなスキーム π:Y𝐀1 が存在することをいう。
2. テンプレート:仮リンクは、π が平坦であるような退化のこと。
テンプレート:Visible anchordegeneracy locus
代数多様体 X 上のベクトル束の写像 f:EF (束の全空間の間の X 射のこと)が与えられたとき、テンプレート:仮リンクとは次の(スキーム論的な)軌跡のことをいう。
Xk(f)={xX|rk(f(x))k}
テンプレート:Visible anchorsymmetric variety
テンプレート:仮リンクの類似物。「テンプレート:仮リンク」参照。
テンプレート:Visible anchorlogarithmic geometry
テンプレート:Visible anchorlog structure
テンプレート:仮リンク参照。フォンテーヌ、イリュジー、加藤によるもの。

テンプレート:Quote box

テンプレート:Visible anchoralgebraic geometry
代数幾何学は代数方程式の解を研究する数学の分野。
テンプレート:Visible anchorÉléments de géométrie algébrique
代数幾何原論(EGA)は、代数多様体の一般化であるスキームの概念を用いて代数幾何学の基礎を構築しようとした、未完に終わった試みである。Séminaire de géométrie algébrique では EGA で扱われなかったものが取り上げられている。代数幾何学の標準的な参考文献の1つ。
テンプレート:Visible anchoralgebraic space
テンプレート:仮リンクは、スキームのテンプレート:仮リンクによる商のこと。
テンプレート:Visible anchoralgebraic group
代数群は、でもある代数多様体で、群演算が多様体の射となっているもののこと。
テンプレート:Visible anchoralgebraic variety
k 上の代数多様体とは、Spec(k) 上有限型かつ整かつ分離的なスキーム。k が代数的閉体と仮定しない場合には少し病的なことが起こる。例えば、Spec×Spec は、座標環 整域ではないので多様体ではなくなる。
テンプレート:Visible anchorGrothendieck ring of varieties
テンプレート:仮リンクとは、代数多様体の同型類で生成される自由アーベル群を関係式
[X]=[Z]+[XZ]
で割ったもの。ここで Z は代数多様体 X の閉部分代数多様体である。乗法は
[X][Y]=[X×Y].
と定義する。
テンプレート:Visible anchoralgebraic set
k 上の代数的集合は、Spec(k) 上有限型な被約かつ分離的なスキームのこと。既約な代数的集合は代数多様体と呼ばれる。
テンプレート:Visible anchoralgebraic scheme
体上有限型で分離的なスキームのこと。代数多様体は被約かつ既約な代数的スキーム。
テンプレート:Visible anchoralgebraic vector bundle
有限階数の局所自由層
テンプレート:Visible anchorelliptic curve
楕円曲線とは、種数 1 の滑らかな射影曲線のこと。
テンプレート:Visible anchorplurigenus
滑らかな射影多様体の第 n 多重種数とは、dimΓ(X,ωXn) のこと。ホッジ数も参照。
テンプレート:Visible anchorvariety
代数多様体と同じ意味。
テンプレート:Visible anchorsimple
「単純点」は「滑らかな点」の古い言い方。
テンプレート:Visible anchorChow group
滑らかな多様体 Xkチャウ群 Ak(X) は、k 次元閉部分代数多様体で生成された自由アーベル群(k サイクルの群)をテンプレート:仮リンクで割ったもの。
テンプレート:Visible anchorcentral fiber
1. 特殊ファイバーのこと。
テンプレート:Visible anchorhyperelliptic
曲線が超楕円曲線とは、g12 であること(つまり、次元 1 かつ次数 2 の線形系が存在すること)
テンプレート:Visible anchorhyperplane bundle
テンプレート:仮リンク 𝒪X(1) の別名。これはテンプレート:仮リンクの双対でもあるので、こう呼ばれる。
テンプレート:Visible anchortheorem
テンプレート:仮リンク」、「テンプレート:仮リンク」、「テンプレート:仮リンク」、「Category:代数幾何学の定理」などを参照。
テンプレート:Visible anchorpoint
スキーム S局所環付き空間なので、基礎となる位相空間を持っている。しかし S の点には次の三種類の意味がある。
  1. 基礎位相空間の点 P
  2. ST 値点。T は任意のスキーム。T から S への射のこと。
  3. 幾何学的点。S KSpec(K) 上定義され(かつこれへの射を備えており)ているとき、K代数的閉包 K のスペクトラム Spec(K) から S への射へのことをいう。
幾何学的点が古典的な意味での点に最も近いもので、例えば複素多様体であるような代数多様体の場合、これが通常の意味での点に対応する。基礎空間の点 P は(ザリスキーアンドレ・ヴェイユの意味での)テンプレート:仮リンクの類似物も含んでいる。これは通常の意味での点に特殊化できる。T 値点は、米田の補題により Sテンプレート:仮リンク hS だと思う方法である。古くから、射影幾何学では元の対象を改善し幾何学を単純化するために点を付け加えるということを行ってきた。例えば、複素数の点を付け加え、無限遠直線を付け加えてきた。T 値点はこれをさらに大きく進めたものである。広く普及しているテンプレート:仮リンクの一部として、射のファイバーにも対応する3つの概念がある。1つ目は素朴な点のテンプレート:仮リンクに対応する。残りの2つは、2つの射のファイバー積により対応するものが得られる。例えば、射 SS幾何学的ファイバー
S×SSpec(K)
である。スキームのファイバー積は代数のテンソル積アフィンスキームの場合のファイバー積はテンソル積により得られる)の一般化であり、(一度理解してしまえば)とても便利に使える演算である。
テンプレート:Visible anchorequivariant intersection theory
http://www.math.ubc.ca/~behrend/cet.pdf の chapter II 参照。
テンプレート:Visible anchorderived algebraic geometry
可換環の代わりに(commutativering spectraを使う代数幾何学。導来代数幾何学参照。
テンプレート:Visible anchortautological line bundle
射影スキーム Xテンプレート:仮リンクとは、テンプレート:仮リンク 𝒪X(1) の双対のこと。つまり 𝒪X(1)
テンプレート:Visible anchortorus
テンプレート:仮リンクとは、有限個の乗法群 𝔾m の積のこと。
テンプレート:Visible anchortorus embedding
トーリック多様体の古い言い方。
テンプレート:Visible anchortoric variety
トーリック多様体とは、トーラスの作用を持つ正規多様体であって、トーラスを稠密な開集合軌道として持つもの。
テンプレート:Visible anchorresolution of singularities
スキーム X特異点解消とは、固有な双有理射 π:ZX であって Zテンプレート:仮リンクであるもの。
テンプレート:Visible anchorspecial
滑らかな曲線 C 上の因子 Dテンプレート:仮リンクとは、特殊指数と呼ばれる数値 h0(𝒪(KD)) が正であること。
テンプレート:Visible anchortropical geometry
区分的に線形な代数幾何学の一種。「トロピカル幾何学」参照。

な行

テンプレート:Visible anchorsmooth
1.

テンプレート:Main

エタール射の高次元類似物が滑らかな射。滑らかな射には多くの同値な定義がある。次は射 テンプレート:Nowrap が滑らかであることの同値な定義。
1) 任意の yY に対し y のアフィン開近傍 Vx=f(y) のアフィン開近傍 U が存在し、fV に制限したものは U 上のアフィン n 空間 へのエタール射と射影の合成でかける。
2) f は平坦かつ局所的に有限表示かつ Y の全ての幾何学的点 y¯(代数的閉体のスペクトル k(y¯) から Y への射)に対し幾何学的ファイバー Xy¯:=X×YSpec(k(y¯))k(y¯) 上の(古典的な代数幾何学での意味で)滑らかな n 次元多様体。
2. 完全体 k 上のテンプレート:仮リンクとは、k 上局所有限型のテンプレート:仮リンク X のこと。
3. 体 k 上の滑らかなスキームとは、幾何的に滑らか、つまり X×kk が滑らかなスキーム X のこと。
テンプレート:Visible anchornef
テンプレート:仮リンク参照。

は行

テンプレート:Visible anchorflag variety
旗多様体はベクトル空間のテンプレート:仮リンクをパラメトライズするもの。
テンプレート:Visible anchorreflexive sheaf
連接層がテンプレート:仮リンクとは、2回双対をとった層への標準写像が同型写像になること。
テンプレート:Visible anchorPicard group
Xピカール群とは、X 上の直線束の同型類全体にテンソル積で乗法を定義した群のこと。
テンプレート:Visible anchorvery ample
多様体 X 上の直線束 L非常に豊富とは、ある X の射影空間への埋め込みが存在して、L は射影空間上のセールのねじり層 O(1) の制限になっていること。
テンプレート:Visible anchornonsingular
"滑らか"の古風な言い方。テンプレート:仮リンクにおけるのと同様。
テンプレート:Visible anchorreduced
1. 可換環 R被約とは、非零なベキ零元を持たない、つまりベキ零根基が零イデアルである (0)=(0) こと。R が被約とは Spec(R) が被約スキームであること、と言い換えることもできる。
2. スキーム X が被約とは、その茎 𝒪X,x が被約環であること。X が被約とは、各開部分集合 UX に対して 𝒪X(U) が被約環であること、つまり X は非零なベキ零切断を持たないこととも言い換えられる。
テンプレート:Visible anchorrepresentable morphism
スタックの射 FG で、スキーム B からの任意の射 BG に対して基底変換 F×GB が代数空間であるもの。"代数空間"を"スキーム"で置き換えた主張が成り立つとき、強表現可能という。
テンプレート:Visible anchorcanonical
1. n 次元正規多様体 X 上の標準層とは、ωX=i*ΩUn のこと。ここで、iテンプレート:仮リンク U の包含写像で、ΩUnU 上の n 次の微分形式の層。基礎体の標数が 0 なら、正規性を仮定する代わりに i を特異点解消で置き換えてもよい。
2. 正規多様体 X 上のテンプレート:仮リンク KX は、𝒪X(KX)=ωX となるような因子類のこと。
3. 標準因子は、標準因子類 KX の代表元。これも同じ記号で表される。well-defined ではない。
4. 正規多様体 X標準環は、標準層の切断から得られる環。
テンプレート:Visible anchorcanonical model
テンプレート:仮リンクは標準環(有限生成と仮定)の テンプレート:仮リンク
テンプレート:Visible anchorHilbert polynomial
体上の射影スキーム Xヒルベルト多項式とは、オイラー標数 χ(𝒪X(s)) のこと。
テンプレート:Visible anchorfiber
スキームの射 f:XY が与えられたとき、y 上の f のファイバーとは、集合としての原像 f1(y)={xX|f(x)=y} のこと。ファイバー積 X×Y{y} として y剰余体上のスキームとして自然な構造を持つ。ここで、y の剰余体の Spec である {y} は、自然に Y 上のスキームとしての構造を持っている。
テンプレート:Visible anchorfiber product
1. 圏論における「引き戻し」の別名。
2. 与えられた f:FG,g:HG に対するスタック F×GH。これの B 上の対象は3つ組 (x,y, ψ) で、xF(B) に含まれるもの、yH(B) に含まれるもの、ψ は G(B) における同型写像 f(x)g(y) である。(x,y,ψ) から (x' ,y' ,ψ') への射は射の組 α:xx,β:yy であって ψf(α)=g(β)ψ を満たすものである。自然な射影による四角形の図式は可換ではないが、自然な同型による違いを除いて可換、つまりテンプレート:仮リンクである。
テンプレート:Visible anchorFano
ファノ多様体とは、滑らかな射影多様体 X であって反標準層 ωX1 が豊富であるもの。
テンプレート:Visible anchorunramified
yY の点とし、局所環の射
f#:𝒪X,f(y)𝒪Y,y
を考える。𝔪𝒪X,f(y) の極大イデアルとし、
𝔫=f#(𝔪)𝒪Y,y
𝔪𝒪Y,y における像で生成されたイデアルとする。射 fテンプレート:仮リンク(resp. G 不分岐)とは、局所有限型(resp. 局所有限表示)かつ Y の全ての点 y に対して 𝔫𝒪Y,y の極大イデアルで、誘導される写像
𝒪X,f(y)/𝔪𝒪Y,y/𝔫
有限次分離拡大であることを言う[14]。これは代数的整数論における不分岐拡大の幾何学版であり、一般化にもなっている。
テンプレート:Visible anchorsubscheme
特に条件をつけず X部分スキームと言ったときは、X の開部分スキームの閉部分スキームのこと。
テンプレート:Visible anchoruniversal
1. モジュライ関手 F があるスキームもしくは代数空間 M で表現可能であったとき、テンプレート:仮リンクとは F(M) の要素で恒等射 MM(これは MM 値点である)に対応するもののこと。F の値が(付加的な構造とセットの)曲線の同型類なら、普遍対象はテンプレート:仮リンク(万有曲線という訳語もある)ともいう。テンプレート:仮リンクも普遍対象の例の1つと言える。
2. g を種数 g の滑らかな射影曲線のモジュライ空間、𝒞g=g,1 を種数 g の1標点付きの滑らかな射影曲線のモジュライ空間とする。忘却写像
π:𝒞gg
を普遍曲線と呼んでいる文献も多い。
テンプレート:Visible anchorPlücker embedding
テンプレート:仮リンクとは、テンプレート:仮リンクの射影空間へのテンプレート:仮リンクのこと。
テンプレート:Visible anchorblow-up
ブロー・アップは、閉部分スキームを有効なカルティエ因子に置き換える双有理変換。正確には、ネータースキーム X の閉部分スキーム ZX に対し、Z に沿っての X のブロー・アップとは、固有射 π:X~X で (1) π1(Z)X~ が有効なカルティエ因子(例外因子と呼ばれる)で、(2) π は(1)に関して普遍となるもの。具体的には、Z に対応するイデアル層についての OX のリース代数の相対的な Proj をとることにより作られる。
テンプレート:Visible anchorseparated
テンプレート:仮リンクとは、射 f であって ffファイバー積対角線が閉部分スキームとなるもの。テンプレート:仮リンクテンプレート:仮リンクである、とも言い換えられる。
テンプレート:Visible anchorclassifying stack
テンプレート:仮リンクについての分類空間の代数幾何における類似物。テンプレート:仮リンク参照。
テンプレート:Visible anchorclosed
スキーム X閉部分スキームとは次のように作られるもの。J𝒪X テンプレート:仮リンクである準連接層とする。テンプレート:仮リンク 𝒪X/Jテンプレート:仮リンクX の閉部分集合 Z であり、(Z,(𝒪X/J)|Z) はスキームになる。これを準連接テンプレート:仮リンク J により定義される閉部分スキームという[15]。開部分集合と違って閉部分スキームの定義がこのような構成による理由は、スキームの閉部分集合の部分スキームとしての構造は複数あるからである。
テンプレート:Visible anchorflat
f平坦とは、茎に誘導される環準同型が平坦であること。射 テンプレート:NowrapX の点でパラメータづけられたスキームの族と考えたとき、平坦性の幾何的な意味は、ファイバー f1(x) があまり乱暴には変化しないということ。
テンプレート:Visible anchorBehrend function
(良い)スタック Xテンプレート:仮リンクに関するテンプレート:仮リンクは、Xテンプレート:仮リンクの次数。
テンプレート:Visible anchorBehrend's trace formula
テンプレート:仮リンクテンプレート:仮リンクを一般化したもの。ともに l 進コホモロジーのテンプレート:仮リンクの跡を計算する公式。
テンプレート:Visible anchorpolarization
射影空間への埋め込み。
テンプレート:Visible anchordeformation
SS をスキームの射、XS スキームとする。S' スキーム X' が X の変形であるとは、X' の引き戻しが X であることをいう。X' が平坦であることを仮定することが多い。
テンプレート:Visible anchorPoincaré residue map
テンプレート:仮リンク参照。
テンプレート:Visible anchornormal
1. X をスキーム Y の閉部分スキーム、I を対応するイデアル層とする。Xテンプレート:仮リンクとは、(I/I2)*=om𝒪Y(I/I2,𝒪Y) のこと。XY への埋め込みがテンプレート:仮リンクなら、これは局所自由であり、テンプレート:仮リンクと呼ばれる。
2. X へのテンプレート:仮リンクとは、SpecX(0In/In+1) のこと。XY に正則に埋め込まれてるなら、法錐は X への法束の全空間 SpecX(𝒮ym(I/I2)) と同型。
テンプレート:Visible anchorample
射影多様体上の直線束が豊富とは、何度かテンソル巾をとると非常に豊富になること。
テンプレート:Visible anchorHodge bundle
(種数を固定した)テンプレート:仮リンク上のテンプレート:仮リンクとは、簡単にいうと、ベクトル束であって曲線 C 上のファイバーがベクトル空間 Γ(C,ωC) であるもの。
テンプレート:Visible anchoressentially of finite type
有限型スキームの局所化。

ま行

テンプレート:Visible anchorimmersion
埋入 テンプレート:Nowrap は部分スキームの同型写像を経由する写像のこと。開埋入は開部分スキームとの同型写像を経由するもの、テンプレート:仮リンクは閉部分スキームとの同型写像を経由するもの[16]f が閉埋入であることと、これが Y の基礎位相空間から X の基礎位相空間の閉部分集合への同相写像を誘導し射 f:𝒪Xf*𝒪Y が全射になることは同値である[6]。埋入の合成はまた埋入になる[17]。書籍『Algebraic Geometry』(ハーツホーン著)や 『Algebraic Geometry and Arithmetic Curves』(Q. Liu著)では、開埋入に閉埋入を合成したものとして埋入を定義している。この意味での埋入は上述の意味での埋入になるが、逆は正しくない。更に、この定義のもとでは、2つの埋入の合成は必ずしも埋入とはならない。しかし、f が準コンパクトであれば、この2つの定義は同値である[18]。なお、開埋入は位相空間の意味での像で完全に決まるが、閉埋入はそうではない。SpecA/ISpecA/J は同相だが同型ではないことがある。例えば、IJ の根基で、J が根基イデアルではない場合など。スキームとしての構造に言及することなくスキームの閉部分集合に言及した場合には、いわゆる被約スキームの構造をいれて考えていることが多い。つまり、その閉部分集合で消える全ての関数からなる一意的な根基イデアルに対応するスキーム構造で考えている。

テンプレート:Quote box

テンプレート:Visible anchormoduli
例えばモジュライ空間参照。
テンプレート:Visible anchorMori's minimal model program
森の極小モデルプログラムは、3次元以上の代数多様体の双有理分類を目指すテンプレート:仮リンク

や行

テンプレート:Visible anchorJacobian variety
射影曲線 Xヤコビ多様体とは、ピカール多様体 Pic(X) の次数ゼロ部分のこと。
テンプレート:Visible anchorfinite
テンプレート:Nowrap有限とは、X にアフィン開集合 Spec B による被覆があり、f1(Spec B) がアフィンで、これを Spec A とかくと、AB 上有限生成加群となっていること。有限射参照。有限射は準有限だが、有限なファイバーを持つ射は必ずしも準有限とは限らず、また有限型の射は多くの場合準有限ではない。
テンプレート:Visible anchorfinite presentation
Y の点 y に対し、射 fy で有限表示y で有限に表示されるともいう)とは、f(y) のアフィン開近傍 Uy のアフィン開近傍 V が存在して、f(V) ⊆ U かつ 𝒪Y(V)𝒪X(U)テンプレート:仮リンクであること。射 f局所有限表示とは、Y の全ての点で有限表示であること。X が局所ネーターなら、f が局所有限表示であることと局所有限型であることは同値[19]。射 テンプレート:Nowrap有限表示YX 上有限表示ともいう)とは、局所有限表示かつ準コンパクトかつ準分離的であること。X が局所ネーターなら、f が有限表示であることと有限型であることは同値[20]
テンプレート:Visible anchorfinite fibers
テンプレート:Nowrap有限ファイバーを持つとは、任意の点 xX のファイバーが有限集合であること。射が準有限とは、有限型かつ有限ファイバーを持つこと。
テンプレート:Visible anchorrational
1. 代数的閉体上、代数多様体が有理であるとは、射影空間と双有理同値であること。例えば、有理曲線有理曲面とは、1,2 と双有理同値であるもののこと。
2. 体 k と相対的なスキーム XS に対し、Xk 有理点とは、SSpec(k)X のこと。
テンプレート:Visible anchorrational function
関数体 k(X)=limk[U] の要素のこと。ここで、極限は(既約)代数多様体 X の開部分集合 U の座標環全てを渡るようにとる。函数体も参照。
テンプレート:Visible anchorrational normal curve
テンプレート:仮リンクとは、次の写像の像のこと。
𝐏1𝐏d,(s:t)(sd:sd1t::td).
d = 3 のときはテンプレート:仮リンクともいう。
テンプレート:Visible anchorrational singularities
標数0の体上の代数多様体 Xテンプレート:仮リンクを持つとは、特異点解消 f:XX であって f*(𝒪X)=𝒪X かつ Rif*(𝒪X)=0,i1 であるようなものが存在することをいう。

ら行

テンプレート:Visible anchorRiemann–Hurwitz formula
π:XY を滑らかな射影曲線の間の分離的(separable)な有限射とする。π馴分岐(暴分岐が無い)、例えば標数0の体上で考えているのであれば、π の次数と XY の種数と分岐指数を関係付けるリーマン・フルヴィッツの公式
2g(X)2=deg(π)(2g(Y)2)+yY(ey1)
が成り立つ。今日では、この公式は π が馴分岐と仮定しなくても成り立つ次のより一般的な公式
KXπ*KY+R
の帰結と理解されている。ここで、線形同値を表し、R=PXlength𝒪P(ΩX/Y)P は相対余接層の因子(テンプレート:仮リンクΩX/Y である。
テンプレート:Visible anchorRiemann–Roch formula
1. L を種数 g の滑らかな射影曲線上の次数 d の直線束とする。リーマン・ロッホ公式とは、Lオイラー標数が次で計算できるという公式。
χ(L)=dg+1
例えば、この公式から標準因子 K の次数は 2g - 2 であることが分かる。
2. テンプレート:仮リンクはグロタンディークによる一般化。π:XS を滑らかな XS の間の固有射とし、EX 上のベクトル束としたとき、有理チャウ群における等式
ch(π!E)td(S)=π*(ch(E)td(X))
が成り立つというもの。ここで、π!=i(1)iRiπ*chチャーン指標td は接束のトッド類π* は(複素数体上であれば)テンプレート:仮リンクである。基底 S が点、X が種数 g の滑らかな曲線、E が直線束 L であれば、左辺はオイラー標数になり、右辺は π*(ec1(L)(1c1(T*X)/2))=deg(L)g+1 となる。
テンプレート:Visible anchorgood quotient
群スキーム G 作用を持つスキーム Xテンプレート:仮リンクとは、不変射 f:XY であって (f*𝒪X)G=𝒪Y を満たすもの。
テンプレート:Visible anchorloop group
テンプレート:仮リンク参照。この記事は代数幾何学でのループ群に触れてないので、テンプレート:仮リンクも参照。
テンプレート:Visible anchorLelong number
テンプレート:仮リンク参照。
テンプレート:Visible anchorlevel structure
http://math.stanford.edu/~conrad/248BPage/handouts/level.pdf 参照。
テンプレート:Visible anchorconnected
スキームが連結とは、位相空間として連結であること。連結成分であることは既約成分であることよりも緩い条件であるため、任意の既約スキームは連結であるが、逆は正しくない。アフィンスキーム Spec(R) が連結であることと、環 R が 0 と 1 以外のベキ等元を持たないことは同値である。このような環も連結環という。例:アフィン空間射影空間は連結スキーム。Spec(k[xk[x]) は連結ではない。
テンプレート:Visible anchorcoherent sheaf
ネータースキーム X 上の連接層とは、準連接層であって OX 加群として有限生成であるもの。

わ行

英数

テンプレート:Visible anchorF-regular
テンプレート:仮リンクに関係するもの[21]
テンプレート:Visible anchorG-bundle
主 G 束。
テンプレート:Visible anchorGIT quotient
テンプレート:仮リンク X//G とは、X=SpecA のときは Spec(AG)X=ProjA のときは Proj(AG) である。
テンプレート:Visible anchor
曲線 C とその上の因子 D と部分ベクトル空間 VH0(C,𝒪(D)) が与えられたとき、線形系 (V) が grd であるとは、V の次元が r+1 かつ D の次数が d であること。そのような線形系が存在するとき、C が grd を持つという。
テンプレート:Visible anchorklt
"川又ログ端末的"の省略形。
テンプレート:Visible anchorp-divisible group
テンプレート:仮リンク」参照。アーベル多様体の捩じれ点のようなもの。
テンプレート:Visible anchorProj
テンプレート:仮リンク」参照。
テンプレート:Visible anchorQ-factorial
正規多様体が -分解的とは、全ての -ヴェイユ因子が -カルティエであること。

記号

テンプレート:Visible anchor
テンプレート:仮リンク。例:整アフィンスキームの零イデアルに対応する点。
テンプレート:Visible anchor
1. X を射影スキーム、𝒪X(1)テンプレート:仮リンクF𝒪X 加群とする。F(n)=F𝒪X𝒪X(n) と定義する。
2. X を任意のスキーム、D をその上のカルティエ因子、F𝒪X 加群とする。F(D)=F𝒪X𝒪X(D) と定義する。D がヴェイユ因子で F が反射的なら、F(D) をその反射的包(reflexive hull)で置き換える。これも F(D) と表記される。
テンプレート:Visible anchor
代数的閉体 k 上の正規完備代数多様体 X 上のヴェイユ因子 Dテンプレート:仮リンク。つまり、|D|=𝐏(Γ(X,𝒪X(D))) のこと。|D| の k 有理点の集合と、D と線形同値な X 上の有効ヴェイユ因子の集合は1対1に対応する[22]Dk 上の完備多様体上のカルティエ因子の場合も同じように定義する。
テンプレート:Visible anchor
群スキーム G の作用による代数空間 Xテンプレート:仮リンク
テンプレート:Visible anchor
テンプレート:仮リンクによるスキーム Xテンプレート:仮リンク
テンプレート:Visible anchor
Ln テンソルベキを通常意味するが、L の自己交点数を意味する場合もある、やや曖昧な記号。X の構造層 L=𝒪X の場合には、𝒪Xn 個のコピーの直和。
テンプレート:Visible anchor
テンプレート:仮リンクテンプレート:仮リンク 𝒪X(1) の双対。
テンプレート:Visible anchor
テンプレート:仮リンクテンプレート:仮リンク 𝒪X(1) の双対。超平面束ともいう。
テンプレート:Visible anchor
1. DX 上のテンプレート:仮リンクのとき、D のイデアル層の逆。
2. ほとんどの場合、𝒪X(D) はカルティエ因子の群から X のピカール群 Pic(X)X 上の直線束の同型類のなす群)への自然な群準同型による D の像。
3. 一般には、𝒪X(D) は(テンプレート:仮リンク上の)テンプレート:仮リンク D に対応する層。局所自由とは限らないが、テンプレート:仮リンクである。
4. D が ℚ-因子なら、𝒪X(D)D の整数部の 𝒪X
テンプレート:Visible anchor
1. ΩX1X 上のケーラー微分の層。
2. ΩXpΩX1p 個の外積べキ。
テンプレート:Visible anchor
1. p が 1 のときは、X 上の D に沿ってのテンプレート:仮リンク(雑に言うと、因子 D で1位の極を持つ微分形式)の層。
2. ΩXp(logD)ΩX1(logD)p 個の外積べキ。
テンプレート:Visible anchor
曖昧な記号。伝統的には、有限次元 k ベクトル空間 Vテンプレート:仮リンク。つまり
𝐏(V)=Proj(k[V])=Proj(Sym(V*))
のこと(テンプレート:仮リンク k[V] の テンプレート:仮リンク)で、これの k 点は V の中の直線に対応する。一方、ハーツホーンや EGA では、P(V) は V の対称代数の Proj。
テンプレート:Visible anchor
R の全ての素イデアルの集合にザリスキー位相を備えさせたもの。Rスペクトルという。
テンプレート:Visible anchor
OX 代数 Fテンプレート:仮リンクSpec(F)、もしくは単に Spec(F) とも表記される。
テンプレート:Visible anchor
R の全ての付値の集合にある弱い位相をいれたもの。Rテンプレート:仮リンクというテンプレート:要出典

脚注

テンプレート:Reflist

参考文献

関連項目

  1. テンプレート:Cite arXiv
  2. テンプレート:Cite arxiv
  3. テンプレート:Cite arXiv
  4. テンプレート:Cite arXiv
  5. テンプレート:Cite arXiv
  6. 6.0 6.1 テンプレート:Harvnb
  7. テンプレート:Cite arXiv
  8. テンプレート:Cite arXiv
  9. テンプレート:Harvnb
  10. EGA, II.5.5.4(ii).
  11. テンプレート:Harvnb
  12. テンプレート:Harvnb
  13. The Stacks Project, Chapter 21, §4.
  14. The notion G-unramified is what is called "unramified" in EGA, but we follow Raynaud's definition of "unramified", so that closed immersions are unramified. See Tag 02G4 in the Stacks Project for more details.
  15. テンプレート:Harvnb
  16. テンプレート:Harvnb
  17. テンプレート:Harvnb
  18. Q. Liu, Algebraic Geometry and Arithmetic Curves, exercise 2.3
  19. テンプレート:Harvnb
  20. テンプレート:Harvnb
  21. テンプレート:Cite arXiv
  22. 証明: DX 上のヴェイユ因子とする。D' ~ D なら、X 上のゼロではない有理関数 fD + (f) = D' となるものが存在し、D' が有効なら fOX(D) の切断である。逆向きも同様である。□